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2024.10.07 

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話題のドローンショー!その技術と美しさを解説!



はじめに



みなさんは、ドローンショーを見たことはありますか?

東京オリンピック開会式でもドローンショーが開催され話題となりました。

ドローンショーとは数機から2000機程度の、発光するドローンを飛行させて、絵や文字を表現するショーのことで、輝く映像が夜空に映し出される様子は、まるで花火のようです!

従来の花火は大きな音や煙が発生しますが、ドローンショーはLEDライトで演出するため、大きな音や煙が一切出ません。ドローンショーは環境に優しくきれいな花火を見られるイベントとして、現在注目を集めています!

そんなドローンショーですが、一体どのような技術が使われているのでしょうか?

過去に行われたドローンショーの例とともに、解説していきます。




目次



1.ドローンショーで使用されている技術

2.ドローンショー開催の仕組み

3.過去のドローンショーの実例




1.ドローンショーで使用されている技術



①姿勢制御技術

姿勢制御とは、ドローンを空中の任意の位置に静止させる技術のことです。

ドローンは多少の風が吹いていても、空中に静止させることができます。 ドローンの姿勢制御は主に以下の要素で成立しています。


(1)プロペラの回転

ドローンには通常、4~6枚のプロペラが搭載されています。

すべてのプロペラを同じ方向に回転させると、本体が反対方向に回転してしまいます。

そのためドローンでは、隣り合ったプロペラをそれぞれ反対方向に回転させることで、本体の回転を防止しています。


(2)センサーによる制御

ドローンには様々なセンサーが搭載されています。

中でも姿勢制御に使用されるのは、加速度センサーと角速度センサーです。

  • 加速度センサー

加速度がかかった方向と大きさを調べることで、機体が移動する方向と速度変化がわかります。

  • 角速度センサー

角速度の向きと大きさを調べることで、機体の姿勢の変化がわかります。

これら二つのセンサーを組み合わせることで、機体の姿勢や進行方向がわかります。


➁通信技術

ドローンは遠隔で通信を行って操作をしています。

具体的にどのような技術を使用しているのでしょうか?

ドローンショーを専門にする企業である、株式会社ドローンショーの機体、「unika」で使用される通信規格は、「Wi-Fi」と「LoRa」です。

通信規格とは異なる通信機器同士が共通の手順で通信できるようにするための決まりのことです。

通信規格によって「遠距離の通信が得意」であったり「電波干渉が少ない」であったり、それぞれ特徴があります。

LoRaはあまり聞きなじみのない規格かと思います。こちらは低消費電力・長距離の通信技術、LPWA(Low Power Wide Area)の規格のひとつです。

  • 通信速度 290kbps~78kbps
  • 通信可能距離 1~10km
  • 消費電力が非常に低く、条件次第では数年間、太陽光発電などと併用すれば半永久的に使用できる。
  • 免許が不要な920MHz帯を使用する。
  • 数百~数千のデバイスを使用できる。
  • 端末(データを送受信する機器)、ゲートウェイ(基地局)、ネットワークサーバ(ネットワークを管理するコンピューター)、クラウドサービスやアプリケーション(人間が操作するソフトウェア)から構成され、利用者はこれらをすべて用意し、システム構築する必要がある。


LPWAの中には基地局を自分で設置する必要のない規格も存在します。

しかしドローンショーでは、あらかじめ設置された基地局の、カバー圏外に端末が移動する可能性があるため、自分で基地局を設置できるLoRaの方が適しているのです。

また消費電力が少ないことや、通信可能距離が広い点も、ドローンショーに適した点と言えます。



2.ドローンショー開催の裏側とサポートする人々



ドローンショーではドローンを操縦して映像を作り出します。

操縦するといっても手動で動かすのはあまり一般的ではありません。

複雑な映像を映し出したり、イベントの安全性を高めるためには、プログラミングで自動飛行させる必要があります。

映し出す内容は細かく決められ、ドローンが当日どのルートを通ってどの位置へ移動するのか、すべて計画通りに実行されます。

こうしたイベントを支えるのが、ドローンの機体を制作するハードウェアエンジニア、ショーで映し出す映像を考えるドローンショーアニメーター、実際にドローンを制御するドローンショーパイロットなど多くの技術者です。

これ以外にも、ドローンの動作をプログラミングするシステムエンジニアや、イベント開催を取りまとめるイベントコーディネーターなど、ショー開催のために様々な職種の人たちが協力しています。



3.過去のドローンショーの実例



①くるぞ、万博。1 year to go.スペシャルドローンショー

(株式会社ドローンショー 2024年5月14日開催 機体数500機)

大阪・関西万博公式キャラクターのミャクミャクや、タグラインなどの文字を夜空に映し出しました。


➁東京オリンピック2020開会式

(インテル 2021年7月23日開催 機体数1824機)

部分的に色が青になったかと思えば、地球を再現して回転をしたり、その精巧さはCGを疑うほどで、まさに開会式にふさわしい最新技術を駆使したショーでした。特に大会エンブレムから地球儀のような形に変化するアニメーションは圧巻で、多くの観客が魅了されました。


③コカ・コーラ クリスマスドローンショー 空飛ぶクリスマストラック

(株式会社レッドクリフ 2023年11月29日開催 機体数1225機)

横浜みなとみらいの夜空にドローンで描いたサンタクロースやクリスマスツリー、そして「コカ・コーラ クリスマストラック」と音楽を融合させ、飛行をしました。




まとめ



ドローンショーは最新の技術が惜しみなくつぎ込まれた、最先端のショーです。

本記事を読んでドローンショーに興味を持たれた方は、実際のショーを見に足を運んでみてはいかがでしょうか?


🏷️タグ

#ドローンショー

#ドローン

#LoRa

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