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Unityってなにができるの?初心者向けに分かりやすく解説
はじめに
「Unity」という名前の開発ソフトを聞いたことはありませんか?
ゲームをよくプレイする人なら、ゲームエンジンとして知られているかもしれませんね。
今回はUnityはどんなソフトなのか?何ができるのか?について、初心者にもわかりやすく解説していきたいと思います。
目次
1.Unityって何?
2.Unityの特徴
3.Unityで何ができる?
4.Unityの使い方
5.Unityの導入方法
1.Unityって何?
UnityとはUnity Technology社が開発・提供している、ゲーム制作を始めとして自動車、建築などにも使用されている開発環境のことです。
実際にはゲームエンジンとして使用されている例が最も多いようです。
しかし実行環境だけではなく、開発環境や様々なプラットフォームで実行が可能なデータを、1つのソースから作成する機能も持っています。
ですので統合開発プラットフォームと言えます。
2.Unityの特徴
①普及率の高さ
全世界のモバイルゲームの50%以上がUnityで開発されているといわれます。
例えば「ポケモンGo」や「どうぶつの森 ポケットキャンプ」などもUnityで制作されたことで有名です。
➁操作が簡単
Unityはマウス操作だけでもゲーム制作が可能で、初心者や子供でも扱えます。
また複雑な動作や細かい設定をしたいときは、JavaScript、C#、Booなどのプログラミング言語を使用してカスタマイズできます。
③個人なら無料で使用できる
Unityのライセンスには、いくつかのプランがあります。
個人の利用(※過去 12 か月の収益や調達した資金が 10 万ドル未満の場合)であれば、基本的に無料で使用できます。
④マルチプラットフォームに対応
Unityは、1つのプロジェクトデータから、複数のプラットフォームで実行可能なデータを書き出すことが可能です。
対応する機種はパソコン、スマートフォン、ゲーム機、AR/VR/MR対応デバイス、Webブラウザ、OS搭載のTVなど多種多様に渡ります。
⑤充実したAsset Store(アセットストア)
Asset Store(アセットストア)はUnity Technology社が公式で運営しているストアです。
世界中のユーザーが作成した、プログラムの部品や素材が販売されており、無料のものもあります。
3.Unityで何ができる?
①ゲーム開発
第1章でもご説明した通り、Unityはゲームエンジンとしての姿が、最も有名です。
ゲームエンジンとはゲームらしい動作や処理を、あらかじめ組み込んである開発ソフトのことです。
近年のゲームはゲーム機、パソコン、スマートフォンなどマルチプラットフォームな開発環境が求められる傾向があります。
それらに合わせて基礎から開発していくには、膨大な手間と時間が必要になってしまいます。
しかしゲームエンジンを使用すれば、アルゴリズムを変更する手間が省けるため、効率的に開発できるというわけです。
➁AR、VRコンテンツの開発
ARやVRコンテンツの開発には特有のレンダリング方法や、VRデバイスごとに特有の出入力システムや振る舞いに対応する必要があります。
UnityはVRコンテンツ開発に必要な処理や機能を、拡張機能として組み込むことが可能です。
さらにVRデバイスメーカー側からも、いち早くUnity上で開発するためのSDK(Software Development Kit:ソフトウェア開発キット)が提供されています。
ですのでVRデバイスごとの特性を生かしたコンテンツを作成することが可能です。
③建築設計
Unityは建設現場でも活躍しています。
近年では、実際の建築作業に入る前に、3Dモデルを利用して都市の街路を再現し、気候変動や人の動きなどのシミュレーションを行うことが一般的になりました。
こうしたシミュレーションも、Unityを使って行うことができます。
これらの利点は建築プロセスを仮想空間で可視化し、施工の解析や最適化が行えることです。
これまでバラバラに管理されていた図面や仕様、コスト、スケジュールなどのデータを1つにまとめることで、作業の最適化に加え、コストカットが見込めます。
4.Unityのはじめ方
①公式のマニュアルを読む
Unityでは公式がユーザーズマニュアルを用意しています。
ですのでこちらを読むことで画面の見方や操作方法を学ぶことができます。
➁公式のチュートリアルから始める
Unityが公式で用意している、チュートリアルを始めるのもいいでしょう。
チュートリアルはUnity Hubの中に用意されています。また下記のURLからも公式のチュートリアルにアクセスできます。
③解説サイトや動画を参考にする
世界中のUnityユーザーが作成した、解説サイトや動画があるため、これらを参照するのもおすすめです。
公式ではないので、情報が古かったり間違っていたりすることもある点は注意が必要です。
参照や注釈
Unityマニュアル(公式サイト) https://docs.unity3d.com/ja/current/Manual/index.html (参照 2024-2-23)
Unity初心者向けチュートリアル集(公式サイト) https://learn.unity.com/course/unity-tutorials-for-beginners-jp (参照 2024-2-23)
ゲーム開発初心者のための 5 つのUnityチュートリアル(公式サイト)https://unity.com/ja/how-to/beginner/5-unity-tutorials-new-game-developers(参照 2024-2-23)
5.Unityの導入方法
①必要なものを用意する
- パソコン
- インターネット環境
- メールアドレス、またはGoogleなどのアカウント
エントリーモデル以上のグラフィックボードを搭載していると快適に使用ができるでしょう。
基本的にOSの違いで、使用の可否は変わりません。
Unityが使用可能なPCスペックは、公式ページに記載されています。
下記のURLから確認してみて下さい。
➁UnityIDを作成する
まずUnityIDを作成しましょう。
登録時は、メールアドレス、パスワード、アカウント名などを入力します。
③ダウンロードとインストール
公式サイト https://unity.com/ja/download よりUnity Hubのインストールファイルをダウンロードします。
画面に従って進んでいくと、Unity Hubがインストールされます。
Unity Hubを起動して画面の案内に従って操作していくと、Unity のインストールが開始されます。
いくつかバージョンが表示されることがありますが、「LTS」という表記がついていて、日付が最新のものをインストールすることをおすすめします。
④Unityにサインインする
Unity Hubウィンドウ右上にある人型のアイコンをクリックし、プルダウンメニューからSign Inをクリックして選択すると、Sign In画面が表示されます。
ここで先ほど作成したUnityIDでサインインします。メールアドレスとパスワードを入力して、「サインイン」をクリックします。
無事にサインインできていれば、Unity Hubウィンドウ右上の人型のアイコンがサインイン状態のアイコン(ユーザーフルネームの略称など)に変化しています。
参照や注釈
Unity エディターのシステム要件(公式サイト)https://docs.unity3d.com/ja/2019.4/Manual/system-req irements.html#editor (参照 2024-2-23)
まとめ
Unityはゲーム開発に広く使われることで知られていますが、可能性はそれだけに留まりません!
実際、Unityはゲーム開発に限らず、様々な分野で活用されています。
Unityの柔軟性と多機能性は、個人での開発から、業務の改善まで広く活用することができます。
ぜひ読者の皆さんもUnityの可能性に挑戦してみてください!
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