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最新のデジタル技術を活用したホテル、「スマートホテル」とは?
はじめに
観光産業の発達にも最新のデジタル技術が欠かせません。
そんな最新のデジタル技術を駆使しているホテルをスマートホテルと呼びます。
今回はそんなスマートホテルについて紹介します。
目次
1.スマートホテルの特徴
2.スマートホテルのメリット
3.スマートホテルの課題
1.スマートホテルの特徴
従来の宿泊施設とスマートホテルの違いを紹介します。
・チェックインがスムーズ 従来のチェックインの方法は、フロントスタッフと対面して
宿泊カードに名前や住所を記入、施設についての説明を受け、
ルームキーを受け取り部屋へ案内されるというものでした。 そ
んなチェックインの流れを変えたのが、自動チェックイン機です。
前述したチェックイン時の決まり事を機械で済ませ、
そこから出てくるルームキーを受け取る又はスマートフォンや顔認証でそのまま入室できる仕組みになっているものなど様々です。
何かイレギュラーなことが起きない限りフロントスタッフと対面することはありません。
また、近年ではロボットがフロントで接客を行うホテルもあり、
こちらも人間同士の接触を最小限に抑える仕組みとなっています。
・客室設備をスマホで利用可能
客室内に設置されたタブレットやゲスト自身のスマートフォンを使って様々なことが可能になっています。
ホテルについての情報提供のほか、周辺の観光情報から、ルームサービスやアメニティのリクエスト、
照明や空調のコントロールなどです。
また、ホテル側もタブレット端末を通じ、客室センサーからのデータで情報を集中管理することができ、
利用されていない客室の機器の電源をオフにするなどのコントロールが可能です。
2.スマートホテルのメリット
人手不足を解消
ホテル業界は夜勤などもあり比較的離職率の高い業界とされてきました。
そんな業界において、最先端のデジタル技術は人手不足を補う上で必要不可欠な存在です。
AIやロボットなどの技術を活用して、フロント業務の他、コンシェルジュやポーターの業務も代替することが可能になりました。
多言語対応
海外からの観光客の増加に伴い、多言語対応が求めらいます。
しかし、接客レベルの多言語を習得しているスタッフを常駐させることは難しいことです。
そこで複数言語で情報提供ができるシステムを導入することで
海外からのゲストに対するサービスの質も向上させることが可能です。
サービスの均一化が可能
デジタル技術を活用して全てのゲストに同様のサービスを提供できるようになり、
スタッフによる対応の違いを無くして均一で安定したサービスを提供することが可能です。
非接触サービス
非接触型サービスでチェックインや情報提供が可能になったため、感染症の対策にも有効です。
3.スマートホテルの課題
導入コストが高い
最先端のデジタル技術を使用したシステムは導入時のコストが高額になることが多く、小規模施設では取り入れることが難しいという課題があります。
ゲストにもデジタルリテラシーが求められる
チェックイン時から部屋で過ごすときも何らかのシステムを操作することが求められるため、ゲストにもそれらを操作するためのデジタルリテラシーが求められます。ホテルによっては内線電話を設置していない所もあり、高齢者など、最新技術に不慣れなゲストにとってはストレスと感じてしまうこともあるかもしれません。
システムセキュリティ対策が必須
多くのシステムがネットワークにつながっているため、システムトラブル等が発生するとほとんどのシステムを使用することが出来なくなる可能性があります。セキュリティ対策が脆弱だと影響が大きくなってしまうため、従来の宿泊施設より強固なセキュリティ対策が求められます。
まとめ
今回はスマートホテルについて紹介しました。
中には、フロントやポーターにロボットを採用し、ロボットと関わる体験自体を付加価値として提供しているホテルもあるようです。
人手不足対策や効率化だけではなく、アミューズメントとしてもスマートホテルの可能性は広がっているのかもしれません。
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