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近年話題のLive2Dについて分かりやすく解説!
はじめに
最近はVtuberやゲームなどのエンタメに関するトピックで、Live2Dという単語を目にする機会が増えました。
そこで、今回は話題のLive2Dとは何かを解説させていただきます。
目次
1.Live2Dってなに?
2.Live2Dは何ができるの?
3.実際の導入例
4.メリット、デメリット
5.作成手順
1.Live2Dってなに?
Live2Dとは株式会社Live2Dが開発したアニメーション技術及び、それを利用できる
アプリケーションソフト(Live2D Cubism シリーズ)の総称です。
分割されたイラストを用意し、パーツごとに変形させることで動きを作ることができます。
従来のアニメ作りとは変わって、より簡単に、低コストに作れるようになっています。
Live2Dを利用して動くキャラクターをLive2Dモデルといいます。
2.Live2Dは何ができるの?
パーツごとに分割されたイラストを変形させたり、表示、非表示を切り替えたりして
動きを作ることができます。
Live2Dモデルは
・イラスト
一枚に見えますが、パーツごとに分かれています。
すべてのベースになります。
・パラメーター
パーツの変形度合いを記録したものになります。
様々なパラメーターを作れます。
上記2つで構成されています。
アニメーションを作る際は、このLive2Dモデルを活用して
・モーション
どのタイミングでどのパラメーターが動くか記録したもの
これを作成したり、保存したモーションを読み込んだりして作ります。
また、webカメラと同期してリアルタイムに変形させることも出来ます。
(別途トラッキングソフトと呼ばれる専用ソフトが必要です)
主にこの方法は配信活動者の方が活用しています。
3.実際の導入例
先述のトラッキングソフトを併用した配信活動者(Vtuberなど)が有名です。
カメラの同期で動くキャラクターと、あらかじめ決められた動きをする背景を
組み合わせて使う方もいます。
そのほかに、ゲームに組み込んでキャラクターイラストを自然な形で
動かしたり、短いプロモーションビデオなどに導入されています。
4.メリット、デメリット
Live2Dで動画を作る際のメリット、デメリットをまとめてみました
メリット
・作業量が少ない
従来のアニメーションは連続した静止画の組み合わせで動いているように
見せているので、とにかく枚数を描く必要がありました。
Live2Dなら、ベースを描いてあとは変形させる作業なので、
工程数も、かかわる人数も少なく済みます。
デメリット
・大きく動かすのは向いてない
Live2Dではパラメーターを組み合わせて動きを作ります。
そのため、規定外の動きができなかったり、パラメーターを組み合わせすぎると
破綻を起こして不自然になったりします。
また、視点変更などで別カットが入ったりするものは別途描き直しや、
設定し直す必要があるので、長編アニメーションは不向きです。
5.作成手順
Live2Dを利用してモデルやアニメを作れるソフトは、個人でも利用可能です。
そこで、簡潔にLive2Dモデルの作成の流れを解説していきます。
1.イラストを用意する(別途ペイントソフトが必要)
動かしたいイラストを用意します。
Live2D編集ソフトはペイント機能がないので、別途イラストを描くためのソフトが必要です。
(Photoshopなど)
また、すでにLive2D向けに描かれたイラストが各所で販売、配布されているので、
それを利用することも出来ます。
2.Live2D Cubism Editor(Live2D編集ソフト)へ読み込む
作ったイラストを、Live2D Cubism Editorに読み込みます。
このソフトは㈱Live2Dが配布、販売しているソフトで、モデルの作成、編集、
アニメーション作成ができます。
3.Editor上でパラメーターの設定
Editorでは、イラストのどのパーツをどれだけ動かすか、パラメーターを設定できます。
イラストを変形させて、その度合いをパラメーターとして記憶させていきます。
独自のパラメーターを作成も出来ますが、最初はデフォルトで入っている
空のパラメーター項目を埋めていく形にすると作りやすいです。
4.完成
全部のパラメーターを設定し終えたら完成です。
最後に、複数の動き(パラメーター)を同時に行った際の挙動を確認します。
これでモデルは完成です。
この後の流れは、用途(動画に使うのか、ゲームに組み込むのか、配信活動に使うのか、など)
によって分かれていきます。
まとめ
この技術によってアニメーション作成のハードルがグッと下がり、
個人で作る方々も増えてきました。
また、日々新たな表現手法が生み出されています。
興味を持った方は公式サイトや、SNSをぜひチェックしてみてください。
🏷️タグ
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#3Dモデル
#アニメーション