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Vtuberのアバターの作り方!費用や2D/3Dモデルの違いを解説
Vtuber(バーチャルユーチューバー)として活動するためには、自分自身を表現するアバターの準備が必要です。しかし、「どうやってアバターを作れば良いのか」「2Dと3Dの違いは何か」「費用はどれくらいかかるのか」など、始める前に不安や疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Vtuberアバターの種類から作り方、制作にかかる費用まで、初心者にもわかりやすく解説します。これからVtuberとして一歩を踏み出したい方は、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- Vtuberアバターにはどんな種類(2D/3D)があるのか
- 自作・購入・依頼など、アバター制作の3つの方法
- アバター制作にかかる費用の相場(自作〜外注まで)
- 無料ツールやスマホアプリで始める方法
- 作成したアバターを動かすためのおすすめソフト

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目次
Vtuberアバターの種類
Vtuberのアバターは大きく分けて「2Dアバター」と「3Dアバター」の2種類があります。それぞれの特徴や違いを見ていきましょう。
2Dアバター
2Dアバターは、主に「Live2D」などのソフトウェアを用いて作られる平面的なイラストベースのアバターです。イラストに動きを付けることで、表情や体の動きを表現します。
2Dアバターは、イラスト調の見た目でアニメやマンガのような表現が可能。親しみやすいビジュアルが特徴です。
必要なPC性能が比較的低めで、初心者でも始めやすいのも魅力です。一方で、モーションの自由度は3Dと比べて制限され、真横や後ろを向けないなどの見る角度も限定されます。しかし、制作費用が3Dより安い傾向があるため、予算を抑えたい方に向いています。
2Dアバターは特にアニメ風の表現を好む方や、PCスペックに不安がある方におすすめです。また、雑談やゲーム実況(座った状態メイン)を中心に活動したい方にも向いているでしょう。多くの人気Vtuberが採用しており、制作ツールやノウハウも豊富です。Live2D技術の進化により、近年ではかなり自然な動きが実現できるようになっています。
3Dアバター
3Dアバターは、立体的なモデルを用いて作られたキャラクターです。前後左右、どの角度から見ても自然で、空間を自由に動き回ることができます。
3Dアバターの最大の特徴は、立体的な表現が可能で、360度どの角度からも違和感なく見ることができる点です。ダンス、アクション、VR空間での活動など、全身を使ったダイナミックな表現ができます。
VR機器との相性がよく、モーションキャプチャーを活用しやすいため、没入感のある配信ができます。特に、VRchatなどのメタバースプラットフォームとの親和性が高いことも特徴です。
ただし、3Dアバターの制作費用は高額になりやすく、動かすためには高スペックのPCが必要になる場合が多い点がデメリットです。また、モデルの作り込みによりますが、2Dに比べ、表情の細かなニュアンス表現が難しい場合もあります。
3Dアバターはダンスやアクションなど、全身を使った表現をしたい方や、VR空間やメタバースでの活動を考えている方に向いています。
Vtuberアバターの制作方法
Vtuber活動に欠かせないアバターを手に入れる方法は、主に3つあります。それぞれのメリット・デメリットを解説します。
自分で作る
自分自身でアバターを制作する方法です。イラスト制作からモデリングまで全て自分で行います。
この方法の最大のメリットは、制作費用を抑えられることです。制作費用は、無料から数万円程度で、デザインから動きまで、自分の理想を100%追求したアバターを作成できます。また、気になった箇所の修正や調整がいつでも自由にできる点や、制作過程でイラストやモデリングのスキルが身につく点も魅力です。
一方で、アバターを制作するには魅力的なイラストを描く画力やデザインセンス、さらにLive2Dや3Dモデリングの専門知識・技術が不可欠です。これらの技術習得には時間がかかり、クオリティが技術力に左右される点はデメリットといえるでしょう。場合によってはソフトの購入費用がかかることもあり、使用するツールによっては高性能のPCが必要になる場合もあります。
アバターの自作は、イラストやモデリングのスキルがある方や、時間をかけて学ぶことができる方におすすめの方法です。無料ソフトを使えば、費用をかけずにチャレンジすることも可能です。
既存のアバターを購入する
「すぐにVtuber活動を始めたい」「初期費用を抑えたい」 という方には、既存のアバターを購入する方法がおすすめです。「nizima」や「BOOTH」、「SKIMA」などのプラットフォームでは、多くのクリエイターが様々なデザインのアバターを販売しています。
この方法では、購入後、複雑な設定なしに比較的すぐにVtuber活動を始められることが大きなメリットです。オーダーメイドで依頼するよりも費用を抑えられる場合が多く(数千円〜数万円)、クオリティも安定しています。技術的な知識がなくても始められるため、初心者にも取り組みやすいでしょう。
デメリットとしては、他のVtuberと同じアバターになる可能性があり、カスタマイズの自由度も低いことが挙げられます。また、商用利用可能かどうかの確認が必要であり、完全にオリジナルとは言えない点も考慮する必要があります。
既存アバターの購入は、手軽にVtuber活動を始めたい初心者や、まずは試しに活動してみたいという方におすすめの方法です。購入する際は必ず利用規約を確認し、商用利用が可能かどうかチェックしましょう。
絵師や制作会社に依頼する
プロのイラストレーターやモデラー、制作会社に依頼してオリジナルアバターを作ってもらう方法です。
プロに依頼する最大のメリットは、完全オリジナルの高品質なアバターが手に入ることです。高い技術を持つクリエイターに依頼すれば、技術的な知識がなくても高いクオリティのアバターが手に入ります。また、自分の理想のイメージを細かく伝え、形にしてもらいやすいため、理想のアバターに近づけやすいでしょう。
ただし、自作や完成品に比べると費用が高額になる(5万円〜100万円以上)というデメリットがあります。依頼~納品までには、数週間~数か月単位の時間がかかり、修正に追加費用がかかる場合もあります。また、依頼内容を正確に伝え、イメージをすり合わせるためのやり取りに手間がかかる点も考慮しましょう。
絵師や制作会社への依頼は、本格的にVtuber活動をしたい方や、クオリティにこだわりたい方におすすめの方法です。予算と相談しながら、自分に合った制作者を見つけることが大切です。
Vtuberアバターの作り方
ここからはアバターを作るための一般的な流れを3つのステップで解説します。
キャラクター設定を考える
まずは、自分のアバターとなるキャラクターの設定を考えましょう。名前、年齢、性格、種族(人間、エルフ、獣人など)、外見のキーワード(例:銀髪ロング、猫耳、パーカー)などの基本情報を設定します。
さらに性格(元気、クール、おっとり等)、口調、趣味・特技、好きなもの/嫌いなもの、バックストーリーなどを決めておくと、一貫性のあるキャラクター作りができます。
設定を考える際は、長期的に演じられる設定にすることが重要です。自分の興味や得意分野を活かし、視聴者に覚えてもらいやすい特徴を入れるとよいでしょう。また、活動ジャンルに合った設定にすることで、配信内容との一貫性も保てます。
キャラクター設定はアバターデザインの方向性を決める大切な要素です。しっかりと考えておくことで、後の制作がスムーズになります。
キャラクターデザインを作成する
キャラクター設定をもとに、実際のビジュアルデザインを作成します。キャラデザの作成方法は、主に4つあります。
方法 | メリット | デメリット | 費用目安 | おすすめの人 |
---|---|---|---|---|
自分で描く | ・コスト削減ができる ・自由度が高い ・調整や修正が自由 ・著作権・商用利用の問題を気にする必要がない |
・画力とデザインセンスが必要 ・完成までに多くの時間と労力がかかる ・プロのクオリティには届きにくい |
0円(ソフト代別) | ・イラスト制作スキルがあり、時間をかけられる ・費用を抑えたい人 |
販売サイトで購入する | ・即活動開始できる ・オーダーメイドよりは比較的安価 ・一定のクオリティが保証されている |
・オリジナリティに欠ける ・同じデザインを使っている人がいる可能性がある ・デザインのカスタマイズができない、もしくは自由度が低い |
数千円~数万円 | ・手軽に始めたい初心者 |
絵師さんに依頼する | ・完全オリジナルのデザインが手に入る ・プロ技術による高いクオリティが期待できる ・自分の要望を反映できる |
・コストがかかる ・依頼から完成まで時間がかかる ・イラストレーターとの相性が重要 |
5万円~30万円以上 | 高品質でオリジナルキャラがほしい人 |
制作会社に依頼する | ・高品質なデザインが期待できる ・キャラデザからLive2D/3Dモデリング、デビュー後のサポートまで一貫して依頼できることが多い ・権利管理や契約も明確で安心 |
・費用が高額になる(数十万〜100万円以上) ・大手企業向けのサービスが多い ・納期が長い場合がある |
30万円~100万円以上 | ・プロ志向の人 ・企業 ・本格活動を目指す人 |
自分で描く
イラストスキルがあり、時間と労力をかけられる場合は、自分でキャラクターを描くこともできます。イラスト制作ソフト(CLIP STUDIO PAINT、Photoshopなど)とペンタブレットやiPadなどの描画デバイスが必要になります。
2Dアバター(Live2D)用のイラストを描く場合は、パーツごとにレイヤー分けする必要があります。髪、目、口、体など、動かしたい部分を細かくレイヤーで分けるほど動きの自由度が増しますが、その分作業量が増えます。
3Dアバター用のイラストを描く場合は、正面図、側面図、背面図の「三面図」が必要になることがあります。自作には専門的な知識と技術が必要で、初心者にはハードルが高いでしょう。
販売サイトで購入する
すぐにVtuber活動を始めたい場合は、既に完成しているキャラクターデザインを購入する方法もあります。完成済みのキャラデザは、BOOTH、nizima、SKIMAなどのサイトで購入できます。価格帯は数千円〜3万円程度で、デザインのみの購入もありますが、Live2Dモデルやデータがセットになっている場合もあります。
購入する際は、商用利用可能かどうか販売ページで確認しましょう。
絵師さんに依頼する
自分だけのオリジナルキャラクターがほしい場合には、プロのイラストレーターにキャラデザを依頼する方法がおすすめです。SNSやクラウドソーシングサイト(SKIMA、ココナラなど)で絵師を探し、依頼内容と予算を伝えます。料金や納期、著作権などの条件を確認した上で契約し、ラフ画やイメージを確認しながら進めていきます。
イラストのみの依頼であれば、5,000円〜5万円程度が相場です。ただし、Live2D用のイラストは通常のイラストより高くなる傾向があります。
制作会社に依頼する
より本格的なVtuber活動を目指す場合は、制作会社に一括で依頼する方法もあります。デザインからモデリング、セットアップまで一貫して対応してくれる場合が多いです。費用は10万円〜100万円以上と高額になりますが、プロの技術と知識によるサポートが受けられます。
所属事務所に入るという選択肢もあり、その場合はアバター制作をサポートしてくれる場合もあります。制作会社なら「デジタルギア」のように、キャラデザ~モデリング~運用サポートまでトータル支援が受けられるところもあり、ビジネス利用にもおすすめです。
モデルを作成する
キャラクターデザインができたら、実際にトラッキングソフトで動かせるモデルデータにしていきます。2Dと3Dでは、作成するソフトや技術が大きく異なります。それぞれの作成方法を、流れとポイントごとに解説します。
2Dの場合
2Dアバターでは主にLive2D技術を使用します。用意しているキャラクターの全身イラストを用意しましょう。2Dアバターの作成手順は、以下の通りです。
- Live2D Cubismでモデリング
パーツ分けしたイラストをLive2D Cubismに読み込み、各パーツの可動範囲や変形を設定します。メッシュ分けやデフォーマーなどの機能を使い、イラストを立体的に動かせるように調整しましょう。 - アニメーション・表情の設定
まばたきや口パク、体の動きなど、アニメーションや表情差分をLive2D上で設定します。 - トラッキングソフトで動かす
完成したLive2DモデルをVTube Studioやnizima LIVEなどのトラッキングソフトに読み込み、Webカメラで自分の顔の動きをリアルタイムでアバターに反映させます。
初心者の場合、基本的な動きのみのシンプルなモデルから始めて、徐々に複雑な動きを追加していくとよいでしょう。無料版のLive2D Cubismでも基本的な機能は使えます。
3Dの場合
3Dアバターの作成には、キャラクターの三面図があるとスムーズです。3Dアバターは、以下の流れで作成します。
- 3Dモデリング
BlenderやVRoid Studioなどの3Dモデリングソフトを使い、キャラクターの立体モデルを作成します。
VRoid Studioなら、顔・髪型・体型・衣装・アクセサリーなどをパラメーターやプリセットで直感的に編集でき、初心者にもおすすめです。Blenderなどを使う場合は、モデリング(形状作成)、テクスチャ(色・模様付け)、ボーン(骨組み)、リギング(動きを付ける)などの工程が必要です。 - ウェイト調整・エクスポート
ボーンと各パーツを紐づけて自然な動きを作り、完成したモデルをVRMなどVTuber向けの形式でエクスポートします。 - トラッキングソフトで動かす
3teneやVMagicMirrorなどのトラッキングソフトにモデルを読み込み、Webカメラやモーションキャプチャーで自分の動きを反映させます。
なかでも比較的簡単なのは、VRoid Studioを使う方法です。髪型や服装、顔のパーツなどを直感的にカスタマイズでき、無料で使用可能です。
予算と時間に余裕がある場合は、3Dモデラーに依頼する方法も選択肢の一つです。プロの技術による高品質なモデル作成できますが、費用は20万円〜100万円以上と高額になります。
3Dモデルは自由度が高い分、制作や操作が複雑になりがちです。初心者の場合は、まずVRoid Studioなどの比較的使いやすいソフトから始めるのがおすすめです。
Vtuberアバターの制作にかかる費用
アバター制作にかかる費用は制作方法や求めるクオリティによって大きく異なります。一般的な費用相場を紹介します。
制作方法 | 費用目安 | 内容 |
---|---|---|
自作 | 0~約6万円 | 無料ソフト利用:VRoid Studio(3D)、Live2D Cubism(2D)などを使用する場合は無料 有料ソフト利用:CLIP STUDIO PAINT(6,400円〜)、Live2D Cubism Pro(約1.5万円)など 周辺機器:ペンタブレットやiPadなど(約1〜3万円) |
既製品購入 | 約5,000~5万円 | 2Dアバター:約5,000円〜3万円程度 3Dアバター:約1万円〜5万円程度 |
外注 | 約5万円~150万円以上 | キャラクターデザインのみ:個人クリエイターに依頼する場合、約5,000円〜5万円程度 Live2Dモデリング:約5万円〜30万円程度。 3Dモデリング:約10万円〜100万円以上。 制作会社に一括依頼:デザインからモデリング、セットアップまで含めて約20万円〜150万円以上。 |
このように、Vtuberのアバター制作は、求めるクオリティと制作方法で大きく異なります。初めからハイクオリティなものを目指すのではなく、まずは手の届く範囲から始め、活動が軌道に乗ってきたらアップグレードしていくのも一つです。
無料でVtuberアバターを作る方法
予算が限られていても、あきらめる必要はありません。今では、無料でオリジナルのVtuberアバターを作成できる方法もあります。
初心者でも気軽にチャレンジできるツールやサービスを活用すれば、初期費用ゼロでVtuberデビューも夢ではありません。ここでは、手軽に始められて、本格的なアバターが作成できるおすすめの無料方法を紹介します。
VRoidStudioを利用する
VRoid Studioは無料で使える3Dアバター作成ソフトです。テンプレートやプリセット素材を組み合わせて、直感的な操作で自分好みのアバターを作れます。髪型や顔、服装など細かくカスタマイズでき、CGや3Dの専門知識がなくても本格的なアバターが完成できるのがメリットです。
作成したアバターは、配信プラットフォーム向けに標準の「VRM形式」で出力できます。YouTubeやTwitchなどでの配信や、VRChatなどのメタバースサービスでも利用可能です。
作成したモデルは商用利用も可能ですが、利用規約は常に確認するようにしましょう。
無料モデルを入手する
さらに手軽に始めたい場合は、一部のクリエイターが配布している無料でアバターモデルを入手することです。BOOTH(無料カテゴリ)、VRoid Hub、Unity Asset Storeなどの他、クリエイターの個人サイトやTwitterなどでも入手できます。なかには、驚くほど高クオリティなモデルが無償提供されていることもあるため、それぞれのサイトを確認してみましょう。
無料モデルを使用する場合も、必ず利用規約を確認し、使用条件(商用利用可否、クレジット表記の要否など)に従いましょう。無料アバターは他のVTuberと被りやすい傾向があるため、個性を出したい場合は基本的にカスタマイズや自作がおすすめです。「まずは練習がてら活動をスタートしたい」という方には、向いているでしょう。
スマホアプリを使う
パソコンや特別な機材がなくても、スマホアプリだけでVtuber活動を始めることもできます。スマホだけでVtuber活動を始めたい場合は、専用アプリを活用する方法があります。おすすめのアプリには、以下のようなものがあります。
- VRoid Mobile(簡単3Dアバター作成)
- REALITY(配信特化型)
- IRIAM(イラストから即アバター化・ライブ配信)
- Mirrativ(ゲーム実況・雑談向け)
これらのアプリは、カメラ機能を使って表情トラッキングができ、すぐに配信を始められるのが大きなメリット。もちろん、アバター制作から配信まで基本無料で利用可能です。
ただし、カスタマイズ性や動きの自由度は、PC版ツールに比べると制限がある点も理解しておきましょう。
Vtuberを作る際におすすめのソフト
Vtuberアバターを作るためのソフトは、無料で使えるものから、本格的な有料ツールまで幅広く揃っています。ここでは、これからVtuberデビューを目指す方に向けて、目的や予算に合わせて選べる代表的なソフトウェアを紹介します。
初心者向けの手軽なツールから、プロも活用する本格派ソフトまで、それぞれの特徴やポイントを押さえていきましょう。
Live2D
2Dイラストを動かすための専門ソフトウェアです。Live2D Cubismが公式ソフトとなります。2Dイラストにリアルな動きを付けられ、表情や体の動きを細かく調整可能で、イラストを描ける人におすすめです。作成したモデルは「nizima LIVE」や「VTube Studio」などで動かせます。
無料版(Cubism Viewer)と有料版(Cubism Pro:約15,000円)があります。初心者は無料版から始め、慣れてきたら有料版へのアップグレードを検討するとよいでしょう。
VRoid Studio
VRoid Studioは、直感的な操作で3Dアバターを簡単に作成できる完全無料のソフトウェアです。髪型や顔、衣装など細かくカスタマイズ可能で、CGや3Dモデリングの知識がなくても使いやすいことが特徴です。作成したモデルはVRMファイルとして書き出せて、商用利用も可能です。
VRoid Studioは特に初心者に優しく、3Dモデリングの知識がなくても始められるのが大きな魅力です。初めて3Dアバターに挑戦する方なら、まずはここから始めるのがおすすめです。
Blender
Blenderは、無料で使える高機能な3Dモデリングソフトです。プロも利用するレベルの自由度があり、細部までこだわった3Dモデルを作りたい中~上級者向けのソフトです。
モデリング、テクスチャ作成、アニメーション、レンダリングなど、すべての3DCG制作機能が揃っています。多機能で表現の幅が広いのが特徴ですが、習得にはある程度の学習時間が必要です。
そのため3Dモデリングやアニメーション制作に本格的に取り組みたい方、オリジナル性の高いアバターを作り込みたい方におすすめです。
Vtuberアバターを動かす方法
アバターを作成したら、次は「動かして、命を吹き込む」段階です。Vtuberとして配信を行うためには、トラッキングソフトを使ってアバターに表情や動きをつける必要があります。ここでは、2Dモデル・3Dモデルそれぞれにおすすめのトラッキング方法を紹介します。
2Dモデルの場合
Live2Dで作成した2Dモデルを動かすためには、顔の動きを認識し、アバターに反映するフェイストラッキングソフトが必要です。代表的なツールは以下の通りです。
- VTube Studio
最も広く使われているLive2D向けトラッキングソフト。Webカメラを使った顔認識に対応し、自然な表情や首の動きを反映できます。無料版でも基本機能が使え、有料版にアップグレードすると追加機能が解放されます。 - PrprLive
シンプルな操作性と軽快な動作が魅力。基本機能は無料で使え、初心者にも扱いやすい設計になっています。スマホをWebカメラ代わりに使うことも可能です。 - nizima LIVE TRACKER
Live2D公式が提供するiPhone対応のトラッキングアプリです。iPhoneのカメラやFace IDを使い、表情や顔の動きを高精度にトラッキングできます。PC版の「nizima LIVE」と連携して使うことで、さらに高精度な動きが実現できます。 - Animaze by FaceRig
iPhone対応のサブスクリプション型アプリで、Face IDを利用したトラッキングに対応しています。3D・2D両方のアバターに対応し、PCと連携して使うことも可能です。
PCのWebカメラやスマートフォンのカメラで自分の顔の動きや表情をリアルタイムで読み取り、モデルに反映します。OBS Studioなどの配信ソフトと組み合わせることで、YouTubeやTwitchでライブ配信も可能です。
2Dモデルを動かす場合は、Webカメラ(顔の動きを認識するため)、マイク(声を拾うため)、PC(トラッキングソフトを動かすため)などの機材が必要です。
3Dモデルの場合
3Dアバターを動かすには、立体的な動きに対応した専用ソフトが必要です。3Dモデルを動かすためのソフトには、以下があります。
- VSeeFace
無料ながら非常に高性能なフェイストラッキング機能を搭載。表情認識も自然で、幅広いVtuberに支持されています。 - 3tene
操作が簡単で、手軽に3Dアバターを動かせるツール。ポーズの設定や表情のプリセット切り替えも簡単で、初心者におすすめです。 - VMagicMirror
キーボードやマウス操作にアバターの動きを連動できるユニークなソフト。手や指を動かさずに自然な動きを演出できます。 - VRChat
VR空間でアバターを使って交流できる人気プラットフォーム。フルトラッキング機材を揃えれば、全身を自由に動かして活動できます。
トラッキング方法は、主に2つ。フェイストラッキングは、Webカメラやスマホで顔の動きを取得し、表情や首の動きをアバターに反映します。モーションキャプチャでは、Webカメラや専用デバイスで体や手の動きを取得し、アバター全体を動かします。
最後にトラッキングソフトの映像をOBS Studioなどで配信・録画します。
3Dモデルの場合、Webカメラに加えて、VRヘッドセット(HTC ViveやOculus Questなど)、モーションキャプチャー用のトラッカー、高性能PCなどの機材があると表現の幅が広がります。
3Dモデルはリアルタイムレンダリングの負荷が大きいため、できるだけ高性能なPCを用意するのがおすすめです。
Vtuberアバターの作り方に関するよくある質問(FAQ)
Q1. Vtuberアバターは無料で作れますか?
A. はい、可能です。「VRoid Studio」や「Live2D Cubism」の無料版を使えば、自作で0円から始めることができます。ただし、商用利用やクオリティにこだわる場合は有料ツールや外注を検討するのが一般的です。
Q2. 2Dと3Dのどちらが初心者向けですか?
A. 2Dの方が始めやすい傾向にあります。Live2Dモデルは必要機材が少なく、PCスペックもそこまで高くなくてOKです。一方3Dモデルは自由度が高い分、制作や操作に慣れが必要です。
Q3. アバターを外注した場合、どれくらいの費用がかかりますか?
A. 2Dで5〜30万円、3Dで10〜100万円以上が相場です。キャラデザ・モデリングの分業になる場合も多く、こだわりが強くなるほど費用も増えます。テンプレートベースでの依頼なら安価に収まることもあります。
Q4. アバターはスマホだけでも作れますか?
A. VRoid Mobileなどを使えば作成可能です。ただしカスタマイズの自由度や画質はPC版より制限されるため、こだわりたい場合はPCでの作成がおすすめです。
Q5. キャラクターデザインとモデリングは別の人に依頼してもいいですか?
A. はい、分けて依頼するのが一般的です。イラスト(キャラデザ)はイラストレーター、モデリングはLive2D/3Dモデラーが担当します。SKIMAやココナラではセット対応してくれる方もいます。
まとめ:Vtuberのアバターを作って活動を始めよう
Vtuberアバターの作成方法は、自作や既製品の購入、外注など様々な選択肢がありますが、大切なのは自分の目的や予算、スキルに合った方法を選ぶことです。最初から完璧を目指す必要はありません。初心者なら無料ツールや既成モデルを活用しながら、まずは一歩踏み出してみるのがおすすめです。
実際に活動を始めることで、自分にとって必要な機能や表現が見えてきます。経験を重ねながら少しずつアップデートし、自分らしさを磨いていきましょう。
あなたの世界観を体現したアバターで、多くの人とつながれるのがVtuberの魅力です。自分だけのオリジナルアバターを作って、個性あふれるVtuber活動を始めましょう!

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