はじめに

近年、VTuberは若年層を中心に多くの支持を集めています。

ホロライブさん(VTuberグループ)に所属する星街すいせいさんが”THE FIRST TAKE”に出演したのは、耳に新しいですよね。

このように、VTuberの活動領域は日々広がりを見せています。

その市場規模は2030年には1兆円規模になると予想されており、今後さらなる市場拡大が見込まれます。

この記事では、なぜここまでVTuberって人気なの?と疑問に感じる方に向けて、人気の理由や、VTuberが意識下、無意識化に行っているマーケティング手法についてご説明します。

ぜひ最後までお付き合いください!

目次

1.親しみを感じやすいから  
2.動画コンテンツが流行し、受け入れられ易い土壌があったから  
3.SNSの拡散力を上手に利用できたから  
4.SNSやインターネットを活用したマーケティングが成功したから 

1.親しみを感じやすいから

VTuberはアニメのキャラクターと違い、実際にこの世界に生きているので、飲食チェーン店の新メニューの話や、化粧品など、雑談からリアル感を感じられるところが大きな魅力。

好きなスポーツチームや、好きなアニメが自身と同じだと、親近感を覚える方も多いでしょう。

キャラクターが話すことにより、生身の人間が話すよりも好意的に受け取りやすいという声もあります。

2.動画コンテンツが流行し、受け入れられ易い土壌があったから

近年ではYouTubeやTikTokといった動画コンテンツが大流行し、現代人は動画視聴へのハードルが非常に低くなっています。

VTuberは動画コンテンツとの相性が非常によく、現代人にもスムーズに受け入れられました。

VTuberが本格的に流行し始めた要因として、YouTuberの活動によりYouTubeがより活気づいたことや、スマートフォンを使って手軽に配信できるプラットフォーム(Mirrativ、REALITYなど)が登場したことがあげられます。

またVTuberはアニメやゲーム、歌などを取り入れた配信が多く、顔を出さずに済むメリットもあるので、若い世代や顔出しを避けたいユーザーに広く受け入れられていったようです。

3.SNSの拡散力を上手に利用できたから

VTuberの視聴者は若者が多く、若者はSNSの利用者率も高いです。

そのため、VTuberがSNSで情報を発信することで、若者たちの拡散力を利用し多くの人に認知してもらうことができます。

SNSでバズることにより、幅広い層のファンを獲得することも可能です。


4.SNSやインターネットを活用したマーケティングが成功したから

基本的に、近年のインターネットを活用したコンテンツでは、個人にターゲットを絞りマーケティングを行います。

Googleなどのサジェスト機能(検索時に表示される関連ワード)、YouTubeのオススメ動画が自分の興味に沿った内容に変化していく、などが分かりやすい例です。

このように、現代ではインターネットの普及によって、個人の趣味に合わせたマーケティングが可能となりました。

インターネットが普及する以前は、TVや新聞を用いて大衆向けのマーケティングを行うのが主流でした。

大勢が1つのコンテンツを支えるという図式です。

しかし時代は変わり、現在は少数のコアなファンが1つのコンテンツを支えています。

SNSの普及により、インターネットを通じてファン同士が簡単に繋がれる時代へと変化しました。

コアなファン同士がコミュニティを形成し、それを見かけた人が「皆好きって言ってるし、自分も見てみようかな」と影響を受けます。

たとえば学生の頃、クラスで流行っていたゲームを自分もプレイしてみたくなる現象と似ているかもしれませんね。

コミュニティの形成により、共感が生まれやすい環境が用意されると、人は積極的に行動するようになります。(投げ銭、グッズ購入、二次創作や創作活動など)

これがVTuberが人気を獲得した理由の1つです!

VTuberの主な収入の一つである投げ銭も、行うことによりコミュニティ内の他の視聴者へ存在をアピールすることができます。

また、推しにコメントを読まれたり、認知されたりすることで承認欲求を満たすことができます。

このように、VTuberは人の共感や承認欲求などとの親和性が高く、それらを上手に活用したことで成功したコンテンツだと言えます。

最後に

VTuberは急速に人気を獲得し、日々市場を拡大しています。

芸能人の中にもVTuberが好きと公言している方もおり、このまま人気を獲得していけば、近い将来、VTuberという存在はテレビなどと並び、日常の中で当たり前に目にするエンターテイメントになる可能性もありますよね。

VTuberは、デジタル時代の新たな収益モデルとして、これからも注目され続けていくでしょう。