はじめに

24年から25年にかけて、「VRChat」はインターネット上で大きな話題となり、かつてないほどの盛り上がりをみせています。

VRChatは、SNSとメタバース(仮想空間)が融合した新感覚のSNS。

ネット上の仮想空間内でアバターを介し、世界中の他ユーザーとコミュニケーションを楽しむことができます。 VRヘッドセットを装着することで、まるで現実世界と見紛うような高い没入感を楽しむことも可能ですが、無くてもサービスの利用は可能です。

今回はそんなVRChatがバズった背景や、VRChatの魅力について分かりやすく解説していきます！

目次

１．VRChatがバズった理由①スタンミ効果

２．VRChatがバズった理由②トコロバさんとスタンミさんの出会い

１．VRChatがバズった理由①スタンミ効果

24年8月に、VRChat内の人気ワールド(他ユーザーと交流可能な、大きな部屋のような概念)へのアクセスが従来の約10倍ものアクセス数となり、SNSでは大きな話題となりました。

その背景には、人気配信者の「スタンミじゃぱん」さん(以降スタンミさん)による影響があります。

VR流行語大賞2024で「スタンミ効果」１位にノミネートされるなど、ユーザー間でもその効果を実感している方が多いようです。

スタンミさんは、人気配信プラットホームのTwitchで配信活動をしている配信者で、アイドル出身というあまり前例のないキャリアを持つことでも有名です。

配信者としての活動だけにとどまらず、俳優やモデル、コスプレイヤーといった多岐に渡る活動を行っており、幅広いファン層から指示を集めています。

特筆すべきは、一般的な配信者はあまりしない際どい話を深堀りしていくチャレンジャー精神と、それをエンタメに昇華してしまうトークスキル！

リスナーとの交流も大切にしており、リアルでリスナーと遭遇した際の丁寧かつフレンドリーな対応は、普段の配信でも確認することができます。

そんなスタンミさんは、インターネット上でVRChatに関する動画を見かけたことから興味を持ち始めます。

早速VRヘッドセットを装着しVRChatの世界に乗り込むと、大勢のユーザーから歓迎を受け、飲み屋街など様々なワールドに案内されます。

なんでも有りな世界観に圧倒されるスタンミさんとリスナーですが、VRChatの面白さを知るきっかけとなり、定期的にVRChatを採用した企画配信が行われるようになります。

参照や注釈 スタンミ 公式YouTubeチャンネル -人生初のVR体験が凄すぎて、思わず感動するスタンミじゃぱん【VRChat】 (25年1月31日参照)

たとえば、ユーザーを募り、声とアバターから性別を判断するクイズ企画「ボイチェン人狼」が開催されました。

性別がどちらだったとしても強烈なキャラクターを持つ参加者たちが大きな話題となり、以下の公式切り抜き動画の再生数は140万回を超える事態に。

筆者も、ボイスチェンジャーを使用せずに少女の声を出せる男性ユーザーが登場した場面で、自分の耳を疑いました。ぜひ一度チェックしてみてください！

参照や注釈 スタンミ 公式YouTubeチャンネル - 本物の女性かを聞き分ける『ボイチェン人狼』を開催した結果、参加者のレベルが高すぎて大混乱に陥るスタンミじゃぱん【VRChat】 (25年1月31日参照)

２．VRChatがバズった理由②トコロバさんとスタンミさんの出会い

先述した企画他にも、細かすぎて伝わらないモノマネ選手権など、ユニークな企画で話題となるスタンミさんですが、特に話題となったのは一般ユーザーの「トコロバ」さんとの出会いです。

宇宙人のような不思議なフォルムと、配信者顔負けのトーク力や可愛らしい仕草がスタンミさんやリスナー達に深く刺さり、定期的に交流続いていくことになります。

スタンミさんとトコロバさんの２人がVRChatの様々なコンテンツに触れながら、仮想世界での日常を楽しむ姿は、今までVRChatを知らなかった層にリーチする内容となりました！

２人の日常に触れてVRChatを始めた、VRヘッドセットを購入した、という声も少なくありません。 こちらは初対面の２人の様子が視聴できる公式切り抜き動画です。

アップロードされた当時はYouTubeの急上昇1位に浮上し、25年1月現在では視聴回数が600万回を超えていることから、その人気度合いが伺えます。

今回のバズのポイントとして挙げられるのは、スタンミさんのVRChatコミュニティへの配慮や心遣い、コミュニケーション能力の高さと、トコロバさんのキャラクター性でしょう。

VRChatのユーザー達にリスペクトを持ち、マナーを守ったうえでユーザーを巻き込む形で展開されたスタンミさんの配信企画は、ユーザーにもリスナーにも大いに好評となりました。

VRChatユーザーと1対1で対面する際も、人見知りな方には優しく接し、お喋り好きそうな方には強めのツッコミを入れるなど、対面する相手に合わせたコミュニケーションスタイルがユーザーに対する真摯さを感じさせます。

また、トコロバさんの、少し内気でありながら一生懸命にスタンミさんと交流しようとする姿や、VRChatの世界への愛が感じられる言動、奇怪な行動などのキャラクター性も多くのリスナーの心を掴んだ要素です。

今回ご紹介した「スタンミ効果」ですが、決して一過性のブームではないようです。

25年1月1日の同時アクセス数は13万人を上回っており、過去最大の盛り上がりとなっています。

VRChatのこれからに目が離せません！

参照や注釈

バーチャル美少女ねむ/Nem⚡メタバース文化エバンジェリスト note -
VRChat"スタンミ"ブーム後前年比30%増、同時アクセス13万人突破！【メタバース人口統計レポート2025】 https://note.com/nemchan_nel/n/n997dc7a3e03a (25年1月31日参照)

最後に

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今回はスタンミさんとトコロバさんの2人に焦点を絞りご紹介させていただきましたが、VRChat内で握手会を開催したVTuberや、DJイベントを開催するミュージシャンなど、様々なエンターテイナーがVRChatを盛り上げています。

VRChatの世界に興味を持った方は、ぜひ一度体感してみて下さい！

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