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VTuber向けWebカメラおすすめ10選!設置位置やトラッキング精度についても解説!
VTuber向けWebカメラおすすめ10選!設置位置やトラッキング精度についても解説!
VTuberを始めたいけれど、「どのカメラを選べばいいかわからない」「予算内で最適な製品が見つからない」「顔バレ事故が心配」といった悩みを抱えていませんか?適切なWebカメラを選ぶことで、高品質な配信環境を構築でき、視聴者に愛されるVTuberとして活動できます。
この記事では、VTuber向けWebカメラの選び方から予算別おすすめ製品10選、Webカメラの設置方法、顔バレ対策まで徹底解説します。この記事を読んで、あなたの配信環境に合ったWebカメラを見つけ、VTuber活動をスタートさせましょう。
この記事のまとめ
- Webカメラはフェイストラッキングの品質を左右する重要な機材
- 滑らかなフェイストラッキングには1080p/60fps以上が推奨
- カメラは目線の高さで50cm離して設置するのが基本
- 照明環境の整備はトラッキング精度に大きな影響を与える
- 高性能PCとマイクも配信品質向上に不可欠
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目次
VTuber向けWebカメラとは
VTuber向けWebカメラとは、バーチャルアバターと配信者の動きを滑らかに連動させる「フェイストラッキング」に適した性能を持つカメラを指します。一般的なWeb会議用カメラと比較して、細かな表情の変化や頭部の動きをより正確に捉える性能が求められます。
しかし、VTuber専用のカメラが必須というわけではありません。市販のWebカメラや、高精度なトラッキングが可能なスマートフォンのカメラ(iPhoneなど)でも、適切な製品や設定を選べば十分な品質を実現できます。重要なのは解像度・フレームレート・画角といった基本スペックと、お使いの配信ソフトウェアとの相性です。
実際に、多くの人気VTuberが一般向けのWebカメラやiPhoneを使用して活動しています。ただし、Webカメラを利用する場合、安価すぎる製品では表情認識の精度が落ち、アバターの動きがぎこちなくなる可能性があるため注意が必要です。
VTuber向けWebカメラの選び方
VTuber配信において最適なWebカメラを選ぶには、4つの重要な要素を理解する必要があります。予算だけでなく、配信環境や使用するソフトウェアも考慮しましょう。
このセクションの目次
解像度の基準
解像度はフェイストラッキングの精度に直結する最も重要な要素です。最低でも1080p(フルHD)を選ぶことで、細かな表情の変化を正確に認識できます。
720p以下の解像度では、目の動きや口元の微細な変化を捉えきれません。その結果、アバターの表情が不自然になったり、視聴者に違和感を与えたりする可能性があります。
一方で、4K解像度は現在のVTuber配信には過剰なスペックとも言えます。むしろフレームレートや安定性を重視した方が、滑らかなアバター動作を実現できる場合もあります。
フレームレートの重要性
フレームレートは30fpsと60fpsが主流ですが、VTuber配信では60fps対応モデルを強く推奨します。高いフレームレートにより、頭部の素早い動きや表情の変化を遅延なく追跡できるためです。
30fpsでは動きの激しい配信で「カクつき」が目立ちやすくなります。とりわけゲーム実況やリアクション配信では、視聴者がアバターの動きに違和感を抱く原因となるでしょう。
それでも予算が限られている場合は、720p/60fpsの方が1080p/30fpsよりも優先度が高いケースもあります。解像度よりもフレームレートの方が、体感的な配信品質に与える影響が大きいからです。
画角と設置位置
画角は70度から90度程度が理想的とされています。狭すぎると頭部の動きを十分に捉えられず、広すぎると不要な背景情報まで認識してトラッキング精度が低下するためです。
設置位置については、目線の高さにカメラを配置することが基本となります。見下ろしや見上げる角度では、自然な表情を認識しにくくなるでしょう。また、モニターから50cm程度の距離を保つことで、安定したフェイストラッキングを実現できます。
さて、複数人でのコラボ配信を予定している場合は、広角レンズ対応モデルを検討してください。ただし、通常の個人配信では標準的な画角で十分な性能を発揮します。
顔バレ対策(プライバシーシャッター)
顔バレ事故を防ぐため、物理的なプライバシーシャッター機能は必須です。ソフトウェア上でカメラをオフにしても、設定ミスや誤操作で素顔が映り込むリスクが残ります。
机上に置くタイプのWebカメラなら、配信終了時に必ずレンズを下向きにする習慣をつけましょう。モニター取り付け型の場合は、専用のシャッターカバーを用意するか、付箋などで物理的にレンズを塞ぐ方法が効果的です。
実際に、人気VTuberの間でも顔バレ事故は珍しくありません。どれほど注意深く配信していても、機械的なトラブルは避けられないもの。物理的な対策こそが、最も確実な顔バレ防止法と言えるでしょう。
【予算別】VTuber向けWebカメラおすすめ10選
VTuber配信における「カメラ選び」は、配信品質を決定づける最重要ポイントです。予算に応じた最適な製品を選ぶことで、視聴者に愛される高品質な配信環境を構築できるでしょう。
このセクションの目次
エントリーモデルのWebカメラ【1万円未満】
初心者VTuberでも手軽に始められる、コストパフォーマンス重視のエントリーモデルをご紹介します。
1. Logicool C270n HD
項目 | 詳細 |
---|---|
ブランド | Logicool |
価格 | 約3,000円 |
解像度 | 720p |
フレームレート | 30fps |
最大画角 | 55度 |
最もベーシックなVTuber向けWebカメラとして、多くの初心者配信者が選ぶ定番モデルです。720p解像度ながら自動光補正機能により、安定したフェイストラッキングを実現できます。
ノイズリダクション機能付きマイクも内蔵しており、別途マイクを用意しなくても配信をスタートできるでしょう。ただし、より高品質な配信を目指すなら専用マイクとの併用をおすすめします。価格を抑えてVTuber活動を始めたい方にぴったりの入門機と言えるでしょう。
参考:Logicool C270n HD|Logicool公式サイト
2. ELECOM UCAM-C520FBBK
項目 | 詳細 |
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ブランド | ELECOM |
価格 | 約5,500円 |
解像度 | 1080p |
フレームレート | 30fps |
最大画角 | 68度 |
1080p解像度に対応しながら5,000円台という圧倒的なコストパフォーマンスを誇るモデルです。高精細ガラスレンズの採用により、価格以上の画質を実現しています。
とはいえ、フレームレートは30fpsに限定されるため、動きの激しい配信では若干のカクつきが気になる場合があります。それでも予算を抑えつつ、ある程度の画質を求める初心者VTuberには最適な選択肢でしょう。マイク内蔵で機材コストを抑えられるのも魅力です。
3. Logicool C920n HD PRO
項目 | 詳細 |
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ブランド | Logicool |
価格 | 約9,680円 |
解像度 | 1080p |
フレームレート | 30fps |
最大画角 | 78度 |
安定したオートフォーカス機能と優秀なフェイストラッキング性能により、多くのVTuberから絶大な支持を得ている定番モデルです。
1080p/30fpsの安定した映像品質に加え、ステレオマイクの音質も良好です。配信ソフトウェアとの相性も問題なく、初心者から上級者まで幅広く愛用されているモデルです。迷ったらまずこれを選ぶ、そんな安心感のある製品です。
参考:Logicool C920n HD PRO|Logicool公式サイト
ミドルレンジモデルのWebカメラ【1万〜2万円】
VTuber配信において「これを選んでおけば間違いない」と言える、安定性と性能のバランスが取れたモデルです。
4. Logicool C922n PRO STREAM
項目 | 詳細 |
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ブランド | Logicool |
価格 | 約12,540円 |
解像度 | 1080p/720p |
フレームレート | 30fps/60fps |
最大画角 | 78度 |
C920nの上位モデルとして、720p/60fps対応とChromaKey(背景除去)機能を追加した配信特化モデルです。60fps対応により、表情の変化をより滑らかに捉えられます。
背景除去機能は、グリーンバックなしでも簡易的な背景合成を可能にします。ただし、精度は専用の背景合成ソフトには劣るため、あくまで補助機能として考えた方が良いでしょう。三脚も付属しており、デスク以外での配信にも対応できる汎用性の高さが魅力です。
参考:Logicool C922n PRO STREAM|Logicool公式サイト
5. Razer Kiyo
項目 | 詳細 |
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ブランド | Razer |
価格 | 約14,880円 |
解像度 | 1080p/720p |
フレームレート | 30fps/60fps |
最大画角 | 81.6度 |
リングライト内蔵という画期的なコンセプトで、照明問題を一気に解決するモデルです。5600Kの昼光色リングライトにより、別途照明機材を用意しなくても均一で美しいライティングを実現できます。
リングライトの明るさは物理的なダイヤルで調整でき、ソフトウェア設定が不要な点も魅力です。とりわけ照明環境に不安がある配信者や、機材をシンプルに抑えたい方には理想的な選択肢でしょう。ただし、リングライトの反射が瞳に映り込む場合があるため、配置には注意が必要です。
6. Elgato Facecam
項目 | 詳細 |
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ブランド | Elgato |
価格 | 約22,000円 |
解像度 | 1080p |
フレームレート | 60fps |
最大画角 | 84度 |
配信専用に設計された革新的なWebカメラで、「マイクなし」というコンセプトで話題となりました。音声は専用機材に任せ、映像品質の向上に特化した設計思想が特徴です。
Sony製STARVISセンサーとプロ仕様の光学レンズにより、DSLR並みの映像品質を実現しています。また、Camera Hubソフトウェアでは、まるで一眼レフカメラのような詳細な画質調整が可能でしょう。プライバシーシャッターも内蔵しており、配信事故の心配もありません。
ミドルハイモデルのWebカメラ【2万〜3万円】
本格的なVTuber活動を視野に入れた、ワンランク上の性能を持つ高性能モデルをご紹介します。
7. Logicool StreamCam
項目 | 詳細 |
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ブランド | Logicool |
価格 | 約24,860円 |
解像度 | 1080p |
フレームレート | 60fps |
最大画角 | 78度 |
縦横両対応の革新的なWebカメラとして、多くの人気VTuberが愛用するモデルです。1080p/60fpsの高品質映像により、表情の微細な変化まで鮮明に捉えられます。
USB-C接続とスマートオートフォーカス機能により、安定した配信環境を構築できるでしょう。実のところ、縦配信にも対応できる柔軟性は他のWebカメラにはない大きなアドバンテージです。将来的に様々な配信スタイルを試したい方におすすめです。
参考:Logicool StreamCam|Logicool公式サイト
8. Razer Kiyo Pro
項目 | 詳細 |
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ブランド | Razer |
価格 | 約24,880円 |
解像度 | 1080p |
フレームレート | 60fps |
最大画角 | 103度 |
大型センサー搭載により、暗い環境でも高品質なトラッキングを実現するハイエンドモデルです。アダプティブライトセンサーが照明環境を自動判断し、常に最適な映像を提供します。
HDR対応により、逆光や強い照明下でも白飛びを抑えた自然な映像を実現できるでしょう。実際に、プロレベルの配信環境を求めるVTuberから高い評価を得ている製品です。ただし、高性能ゆえに発熱量も多いため、長時間配信では冷却環境にも注意が必要となります。
フラッグシップモデルのWebカメラ【3万円以上】
企業VTuberやプロ配信者が愛用する、最高レベルの性能を持つプロ仕様モデルです。
9. Logicool MX Brio
項目 | 詳細 |
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ブランド | Logicool |
価格 | 約33,000円 |
解像度 | 4K/1080p |
フレームレート | 30fps/60fps |
最大画角 | 90度 |
4K解像度対応の最高峰モデルとして、企業VTuber・プロVTuberの標準装備となっている製品です。4K/30fpsまたは1080p/60fpsの選択が可能で、用途に応じた最適な画質設定ができます。
AI搭載のオートフォーカス・オートフレーミング機能により、配信中の動きに自動追従します。とはいえ、4K配信には高性能なPCスペックが必要なため、導入前にシステム要件の確認が重要でしょう。価格は高額ですが、それに見合った圧倒的な映像品質を提供する最上位モデルです。
10. Elgato Facecam Pro
項目 | 詳細 |
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ブランド | Elgato |
価格 | 約45,000円 |
解像度 | 4K/1080p |
フレームレート | 60fps |
最大画角 | 90度 |
4K60fps対応の最上位モデルとして、プロレベルの配信環境を求める企業VTuberに選ばれている製品です。Sony製センサーとプロ仕様の光学レンズにより、従来のWebカメラでは実現できない圧倒的な映像品質を提供します。
パン・チルト・ズーム機能をソフトウェア上で操作でき、配信中でもフレーミングの調整が可能です。また、H.264とMJPEGの両フォーマットに対応しており、配信プラットフォームに応じた最適な出力設定を選択できるでしょう。オンボードメモリ機能により、設定を本体に保存できるため、複数のPCで使用する際も毎回の再設定が不要です。
ただし、4K60fps配信には相当高性能なPCスペックが必要となるため、導入前のシステム要件確認は必須となります。
参考:Elgato Facecam Pro|Elgato公式サイト
Webカメラ位置の最適化
Webカメラの設置位置は、フェイストラッキング精度を左右する非常に重要な要素の一つです。適切な位置に設置することで、同じカメラでも格段に認識精度が向上することがあります。ここでは、多くのVTuberが実践している基本的な設置方法を解説します。
このセクションの目次
基本はモニター上部への設置
モニター上部への設置が最も一般的で効果的な方法です。カメラレンズが目線の高さと同じになるよう調整することで、自然な表情認識を実現できます。
ただし、モニターの厚みや形状によっては安定性に問題が生じる場合があります。とりわけ薄型モニターでは、カメラの重量でバランスが崩れやすいでしょう。そんな時は、モニターアームと組み合わせた専用ブラケットの使用を検討してください。
多くのVTuberがモニター設置で調整に悩むのが「画面との距離」です。使用するカメラの画角にもよりますが、一般的に顔から50cm以上離れると認識に使う顔のデータが小さくなり精度が低下する傾向があり、逆に30cm以内に近づきすぎると画角に収まりきらないケースがあります。まずは、40~50cm程度の距離を目安に調整を始めるとよいでしょう。
高さ調整のポイント
カメラレンズを目線の高さに合わせることが鉄則です。見下ろしや見上げる角度では、表情の変化を正確に捉えられません。
高さ調整で見落としがちなのが「座高の変化」への対応です。配信中に前かがみになったり、椅子の高さを変えたりすると、最適な角度からずれてしまいます。そのため、普段の配信スタイルを想定した高さ設定が重要となるでしょう。
また、デスクライトや天井照明の影響も考慮してください。カメラ位置が高すぎると上からの光で顔に影ができ、逆に低すぎると下からの照り返しで不自然な明るさになります。照明環境と合わせて総合的に判断することが肝心です。
角度設定の重要性
水平・垂直の角度調整は、フェイストラッキングの安定性に直結します。キャリブレーション(初期設定)時から角度がズレると、認識精度に影響を与える可能性があるため、安定した設置が求められます。
水平角度については、正面から±15度以内に収めることを推奨します。それ以上傾くと、片側の表情が読み取りにくくなり、アバターの動きが不自然になることがあります。垂直角度は、自然な表情を捉えやすい、わずかに下向き(5~10度)が理想的とされています。
角度調整で意外と重要なのが「微調整の仕組み」です。ネジ式の固定では配信中の調整が困難なため、レバー式やマグネット式の製品を選ぶと便利でしょう。実際の配信では、トラッキング状況を見ながらリアルタイムで調整する場面も多いからです。
トラッキング精度を上げる方法
カメラ選びだけでなく、環境設定によってもフェイストラッキングの精度は大幅に改善できます。照明・背景・ソフトウェアの3要素を最適化することで、プロレベルの配信品質を実現しましょう。
照明環境の整備
顔全体を均一に照らす照明環境は、フェイストラッキング精度の向上に不可欠です。自然光だけでは時間帯によって明るさが変動し、認識が不安定になります。
リングライトやソフトボックスといった専用照明の導入が理想的ですが、デスクライトでも工夫次第で十分な効果を得られるでしょう。重要なのは「影を作らない」ことです。顔の片側だけが明るくなると、表情認識に偏りが生じてしまいます。
実際に、照明の色温度も見落としがちな要素です。暖色系(3000K以下)では赤みが強すぎて肌色の認識に影響し、寒色系(6500K以上)では青白く不自然な映りになります。5000K前後の昼白色が最もバランスの取れた照明と言えるでしょう。
背景の工夫
シンプルで均一な背景は、フェイストラッキングの精度向上に大きく貢献します。複雑な模様や色彩豊かな背景では、カメラが顔以外の要素を誤認識する可能性が高まるためです。
白や薄いグレーの無地背景が最も理想的とされています。とはいえ、配信の雰囲気作りも重要な要素。そんな時は、グリーンバック(クロマキー背景)を活用して、配信ソフト側で背景を合成する方法も検討しましょう。
グリーンバックを使用する場合は、壁に近すぎると自分の影が背景に映り込んだり、照明の緑色が自分に反射したりして綺麗に合成できないことがあるので、1~2m程度の距離を確保するようにしましょう。
ソフトウェア設定
使用する配信ソフトウェアの設定によって、同じカメラでも認識精度に大きな差が生まれます。代表的なVTuber配信ソフトでは、顔認識の感度調整機能が搭載されています。
VTube Studioでは「Face Tracking」の設定で、認識範囲や感度の微調整が可能です。また、FaceRigの後継ソフトであるAnimazeでは、より高精度な表情認識エンジンが採用されています。無料ソフトのVSeeFaceも、適切な設定により十分な精度を実現できるでしょう。
設定で特に重要なのが「キャリブレーション」の実行です。初回起動時だけでなく、照明環境や座る位置が変わった際には必ず再キャリブレーションを行ってください。この一手間により、格段に安定したトラッキングを維持できます。
VTuberの配信でWebカメラ以外に必要な機材
Webカメラだけでは本格的なVTuber配信は実現できません。パソコン・マイク・照明といった周辺機材も、配信品質を左右する重要な要素です。予算配分を考慮しながら、バランスの取れた機材選びを心がけましょう。
パソコン
VTuber配信には高い処理能力を持つパソコンが必須です。リアルタイムでの顔認識・アバター描画・配信エンコードなどを同時に処理するため、一般的な用途よりもハイスペックな構成が求められます。
推奨スペックは、配信スタイルによって異なりますが、配信内容やアバターに応じて、以下のスペックがあることが望ましいです。
Live2Dモデルでの雑談・歌配信がメインの場合の目安(エントリー)
- CPU: Intel Core i5-12400 / AMD Ryzen 5 5600 以上
- GPU: GeForce RTX 4060 / Radeon RX 7600以上
- メモリ: 16GB以上
- ストレージ: SSD 512GB以上
ゲーム実況や高精細な3Dモデルを使用する場合の目安(ミドル〜ハイ)
- CPU: Intel Core i7-13700F / AMD Ryzen 7 7700X以上
- GPU: GeForce RTX 4070 SUPER / Radeon RX 7800 XT以上
- メモリ: 32GB以上
- ストレージ: SSD 1TB以上
また、多くの初心者VTuberが見落としがちなのが「熱対策」です。長時間の配信では機器の発熱により処理能力が低下し、フレームドロップの原因となります。適切な冷却ファンやPCケースの導入も忘れずに検討してください。
マイク
音声品質は配信の印象を大きく左右するため、Webカメラ内蔵マイクに頼らず専用マイクの導入を強く推奨します。視聴者の多くは「音質の悪い配信は途中で離脱する」と答えており、投資対効果の高い機材と言えるでしょう。
USB接続のコンデンサーマイクが最も手軽に導入できます。Audio-Technica AT2020USB+やBlue Yeti nanoといった定番製品から始めるのが安心でしょう。ただし、コンデンサーマイクは環境音を拾いやすいため、防音対策も併せて検討してください。
また、マイクアームとポップガードの併用により、より安定した音質を実現できます。机に直接置くとキーボードの打鍵音や振動が伝わりやすく、プロフェッショナルな配信には適さないからです。
照明
前述の通り、照明はフェイストラッキング精度に直結する重要機材です。自然光だけに頼らず、安定した人工照明の導入を検討しましょう。
LEDリングライトは最もコストパフォーマンスに優れた選択肢です。3000~6500Kの色温度調整機能付きモデルなら、時間帯や気分に応じて最適な光環境を作り出せます。
とはいえ、照明は「明るければ良い」というものではありません。眩しすぎると瞬きが多くなり、フェイストラッキングの妨げとなります。調光機能付きの製品を選び、適度な明るさに調整することが重要です。
VTuber向けWebカメラに関するよくある質問
Q1. 最低限必要なWebカメラのスペックは?
A. フェイストラッキングを安定させるには、1080p解像度・30fps以上のスペックが推奨されます。これより低いスペックでは、表情認識の精度が低下する可能性があります。
接続方式はUSB 2.0以上に対応していれば問題ありませんが、USB 3.0対応モデルの方がデータ転送が安定し、長時間の配信でも安心です。また、配信中に体が動いてもピントを合わせ続けてくれるオートフォーカス機能は便利ですが、顔との距離が一定の場合は、意図せずピントが動くことを防げる固定フォーカスの方がトラッキングが安定することもあります。
画角は70~90度程度が、顔と頭部の動きをバランス良く捉えるのに理想的です。予算が限られる場合でも、これらの基準を意識して製品を選ぶことが成功の鍵となります。
Q2. カメラなしでもVTuber配信はできますか?
A. カメラなしでもVTuber配信は技術的に可能です。キーボードのショートカットキーを使ってアバターの表情や動作を手動切り替えする方法があります。
VTube StudioやVSeeFaceといった配信ソフトには、事前設定した表情パターンを特定のキーで呼び出す機能が搭載されています。しかし、リアルタイムの自然な表情変化ではないため、違和感のない演出には相当な練習と技術が必要です。
マイク音声に反応して口の動きを自動生成する「リップシンク機能」を活用すれば、最低限のキャラクター表現は実現できるでしょう。ただし、視聴者により豊かで魅力的な表情を届けるためには、やはりWebカメラを使用したフェイストラッキングが最も効果的な方法となります。
Q3. iPhoneなどのスマホカメラでも代用できますか?
A. iPhoneは十分にWebカメラの代用として活用できます。iPhone X以降に搭載されているTrueDepthカメラは、一般的なWebカメラよりも高精度なフェイストラッキングを実現します。
特に口元の細かな動きや頬の微細な変化まで正確に認識できるため、多くのプロVTuberがより精密な表情再現を求めてiPhoneを選択しています。VTube Studioなどのアプリをインストールすることで、USBケーブルやWi-Fi経由でパソコンと連携し、高性能なトラッキングデバイスとして使用可能です。
ただし、長時間配信ではバッテリー消耗が激しく充電が必須となります。また、Wi-Fi接続では環境によって遅延が発生する可能性もあります。それでも認識精度の高さを考慮すれば、本格的な配信を目指すVTuberにとって有力な選択肢と言えるでしょう。
Q4. 複数人でのコラボ配信に必要な機能は?
A. コラボ配信では、複数人を同時に認識できる広角レンズと高解像度が必要不可欠です。90度以上の画角を持つWebカメラを選ぶことで、2~3人程度なら同じフレーム内に収められます。
また、個別の顔認識精度も重要なポイントとなります。複数の顔が映り込んだ際に、それぞれを正確に識別できる性能が求められるでしょう。RAZER KIYO PROやLogicool MX BRIOといった高性能モデルなら、安定したマルチ顔認識を実現できます。
映像だけでなく、音声面の配慮も忘れてはいけません。複数人の声を明瞭に拾うため、指向性の調整可能なマイクとの組み合わせが効果的です。実際に、多くのVTuberグループがコラボ配信用に専用機材セットを用意しており、通常配信とは異なる機材構成で臨んでいます。
Q5. Webカメラの寿命はどのくらいですか?
A. 一般的なWebカメラの寿命は3~5年程度とされています。ただし、VTuber配信のように長時間連続使用する場合は、2~3年程度で交換を検討した方が安全でしょう。
故障の前兆として最も多いのが「画質の劣化」です。レンズの汚れではなく、センサー自体の劣化により映像がぼやけたり、色味が変化したりします。また、オートフォーカスの動作が不安定になったり、フェイストラッキングの精度が徐々に低下したりする症状も現れがちです。
とはいえ、適切なメンテナンスにより寿命を延ばすことは可能です。定期的なレンズ清掃と、使用後の電源オフを心がけてください。実のところ、多くの配信者が「予備機」を用意しており、メイン機の調子が悪くなった際にすぐ交換できる体制を整えています。配信を収益源とする場合は、こうした備えも重要な投資と言えるでしょう。
まとめ:VTuberのWebカメラは配信品質を左右する重要な機材
VTuber配信の成功には、適切なWebカメラ選びと最適な設置環境が欠かせません。解像度・フレームレート・画角といった基本スペックから、照明環境や設置位置の調整まで、総合的なアプローチが求められます。
しかし、どれほど高性能なカメラを用意しても、それを活かすための魅力的なアバターがなければ意味がありません。表情豊かで個性的なアバターこそが、高品質なカメラ性能を最大限に引き出し、視聴者に愛される配信を実現する鍵となります。
VTuberとして本格的に活動するなら、カメラなどの機材選定だけでなく、プロフェッショナルなアバター制作も重要な投資です。デジタルギアでは、企業VTuberから個人配信者まで、数多くのオリジナルアバター制作を手がけており、お客様の個性や配信スタイルに合わせた最適なアバターをご提案いたします。
VTuber配信で理想的な環境を整えたい方は、まずはデジタルギアへ一度ご相談ください。