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VTuber配信に必要なパソコンスペックは?おすすめPC選び完全ガイド
VTuber配信に必要なパソコンスペックは?おすすめPC選び完全ガイド
VTuberとして活動を始めたいけれど、「どれくらいのパソコンスペックが必要なの?」「予算はいくら用意すべき?」「ノートPCでも配信できる?」といった疑問をお持ちではありませんか。適切なスペックのパソコンを選ぶことで、配信中のカクツキやフリーズを防ぎ、視聴者に快適な配信を届けられるでしょう。
この記事では、VTuber配信に必要な最低限スペックから推奨スペック、活動スタイル別の最適構成、予算別のおすすめパソコン9選まで、PC選びの全てを徹底解説します。この記事を読んで、あなたの配信スタイルと予算に最適なパソコンを見つけ、理想のVTuberデビューを実現させましょう。
この記事のまとめ
- VTuber配信には快適に配信できるスペックのPCが必要
- 可能なら推奨スペックをクリアすることが望ましい
- 活動スタイル別に必要スペックが大きく異なる
- 予算は雑談配信は20万円以下・ゲーム実況は30万円以上が目安
- マイクやWebカメラなど周辺機器選びも配信品質に影響
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目次
VTuber配信には高スペックPCが必要
VTuber配信は一般的なPC作業と比較して、圧倒的に高い処理能力を要求します。配信中は、アバターを動かす「VTube Studio」や配信ソフトの「OBS Studio」、ゲームソフトなど複数のアプリケーションを同時に動作させる必要があります。「Live2D」やVRMモデルのリアルタイム処理、ゲームの描画、配信ソフトでのエンコード処理(映像の圧縮)が並行して行われるためです。
さらに配信コメントの表示や「Discord」での通話、ブラウザでの情報確認なども加わるため、CPUとメモリへの負荷は想像以上に重くなるでしょう。一般的なオフィス用PCではこれらの処理が追いつかず、配信画面がカクつく原因となってしまいます。
視聴者に快適な配信を届け、配信中のトラブルを避けるためにも、VTuber活動にはハイスペックPCが必要不可欠なのです。
VTuber配信に必要なパソコンスペック
VTuber配信を始めるうえで、パソコンの各パーツが果たす役割を理解することが重要です。とはいえ、初心者の方には専門用語が難しく感じられるかもしれません。
このセクションの目次
パソコンスペックの見方
パソコンのスペックは主に4つの要素で決まります。それぞれが配信品質に与える影響を把握しておきましょう。
パーツ名 | 役割 | VTuber配信での重要度 |
---|---|---|
CPU | 全体的な処理速度を担当 | ★★★★★ |
GPU(グラフィックボード) | 映像処理とゲーム描画 | ★★★★★ |
RAM(メモリ) | 複数ソフトの同時動作 | ★★★★☆ |
ストレージ | データ保存と読み込み速度 | ★★★☆☆ |
CPUは「パソコンの頭脳」と呼ばれ、すべての計算処理を担います。VTuber配信では顔認識やモーション解析などの重い処理を行うため、高性能なCPUが不可欠です。
GPUはゲーム映像の描画とエンコード処理を同時に行う重要なパーツです。特に3Dゲームを配信する場合、GPUの性能が配信品質を大きく左右します。
最低限必要なスペック
VTuber配信を始める最低ラインとして、以下のスペックが必要になります。ただし、これは「とりあえず動く」レベルであり、快適性は期待できません。
パーツ | 最低限必要なスペック |
---|---|
CPU | Intel Core i5-10400 / AMD Ryzen 5 3600以上 |
GPU | GeForce GTX 1660 SUPER / Radeon RX 6600以上 |
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | SSD 512GB以上 |
この構成では軽いゲームタイトルの配信や雑談配信が可能ですが、重いゲームや高画質配信では厳しくなるでしょう。実際の配信では、この上のスペックを目指すことをおすすめします。
代表的な配信ツールの動作スペック
VTuber配信で使用する代表的なソフトウェアの推奨スペックを確認しておきましょう。複数のソフトを同時起動するため、単体の推奨スペックより高い性能が求められます。
パーツ | OBS Studio(配信ソフト) | VTube Studio(Live2D配信ツール) |
---|---|---|
CPU | Intel Core i5-2500K / AMD FX-8350以上 | Intel Core i5第6世代以上 / AMD Ryzen 5第3世代以上 |
GPU | DirectX 10.1対応 | Intel Iris Graphics 540以上 |
メモリ | 4GB以上 | 8GB以上 |
これらは単体での最低要件ですが、実際にはゲームと同時起動するため、さらに高いスペックが必要になります。
代表的なゲームの動作スペック
人気ゲームタイトルの推奨スペックも配信PC選びの重要な指標です。配信では通常のゲームプレイより高い負荷がかかることを考慮しましょう。
パーツ | Apex Legends | 原神 |
---|---|---|
CPU | Intel Core i5-3570T / AMD FX-6350以上 | Intel Core i7第7世代 / AMD Ryzen 5第2世代以上 |
GPU | GeForce GTX 970 / Radeon R9 290以上 | GeForce GTX 1060 6GB / Radeon RX 580以上 |
メモリ | 8GB以上 | 16GB以上 |
配信しながらこれらのゲームを快適にプレイするには、推奨スペックの1.5倍程度の性能が理想的です。特にGPUは配信エンコードとゲーム描画を同時に行うため、余裕を持った選択が重要でしょう。
配信を快適にする推奨スペック
本格的なVTuber配信を行うなら、以下のスペックを目指しましょう。このレベルなら多くのゲームタイトルを高画質で配信できます。
パーツ | 推奨スペック |
---|---|
CPU | Intel Core i7-12700F / AMD Ryzen 7 5800X以上 |
GPU | GeForce RTX 4070 / Radeon RX 7800 XT以上 |
メモリ | 32GB以上 |
ストレージ | Gen4 SSD 1TB以上 |
さらに上位を目指すなら、RTX 4080やRTX 4090といったハイエンドGPUを選択することで、4K配信や複数の重いソフトウェアを同時動作させても余裕が生まれるでしょう。メモリも32GB以上確保すれば、動画編集作業も並行して行えます。
活動スタイル別の最適スペック
VTuberの配信スタイルによって、必要なパソコンスペックは大きく異なります。雑談メインなのか、ゲーム実況がメインなのか、それとも3Dモデルを使った本格的な配信を行うのか。それぞれの活動内容に応じて最適なスペックを選択することで、コストを抑えながら快適な配信環境を構築できるでしょう。
雑談配信
雑談配信では高負荷なゲームを動かす必要がないため、比較的控えめなスペックでも十分に対応できます。とはいえ、Live2Dモデルの動作やOBSでの配信処理は継続的に行われるため、最低限の性能は確保しておきましょう。
パーツ | 推奨スペック |
---|---|
CPU | Intel Core i5-12400F / AMD Ryzen 5 5600X以上 |
GPU | GeForce RTX 4060 / Radeon RX 7600以上 |
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | Gen4 SSD 512GB以上 |
このスペックなら軽いブラウザゲームや音ゲーも並行してプレイできます。配信中にTwitterをチェックしたり、コメント管理ツールを使用したりする余裕も生まれるでしょう。
さらに動画編集も視野に入れるなら、メモリを32GBに増設することをおすすめします。雑談配信の録画データは意外とファイルサイズが大きくなりがちですから。
ゲーム実況配信
ゲーム実況配信では、ゲームの動作とエンコード処理を同時に行うため、CPUとGPUの両方に高い性能が求められます。人気タイトルの多くは要求スペックが年々上昇しているため、少し余裕を持った構成が理想的です。
パーツ | 推奨スペック |
---|---|
CPU | Intel Core i7-13700F / AMD Ryzen 7 7700X以上 |
GPU | GeForce RTX 4070 SUPER / Radeon RX 7800 XT以上 |
メモリ | 32GB以上 |
ストレージ | Gen4 SSD 1TB以上 |
ApexLegendsやVALORANTといったFPSゲームを高フレームレートで配信する場合、GPUの性能が特に重要になります。RTX 4070 SUPER以上なら、フルHD解像度で144fps以上を維持しながら配信できるでしょう。
ストレージは1TB以上を推奨します。現代のゲームは50GB〜100GBの容量を必要とするものが多く、複数タイトルをインストールするとあっという間に容量不足になってしまうためです。
3Dモデル・VR配信
3DモデルやVRを使った配信は、VTuber配信の中でも最も高いスペックを要求します。リアルタイムでの3D描画処理、モーションキャプチャ、VR機器との連携など、複数の重い処理が同時進行するためです。
パーツ | 推奨スペック |
---|---|
CPU | Intel Core i9-13900F / AMD Ryzen 9 7900X以上 |
GPU | GeForce RTX 4080 / Radeon RX 7900 XTX以上 |
メモリ | 64GB以上 |
ストレージ | Gen4 SSD 2TB以上 |
VRChatでの配信を考えているなら、GPUは妥協できません。RTX 4080以上なら高画質設定でも安定したフレームレートを保てるでしょう。それでも重いワールドでは処理落ちする可能性があるため、RTX 4090も視野に入れておきたいところです。
メモリは64GBを推奨します。3Dモデリングソフトや動画編集ソフトを併用することが多く、32GBでは不足する場面が出てくるからです。本格的なクリエイター向けの構成と考えていただければ、イメージしやすいかもしれません。
【予算別】VTuber配信におすすめのパソコン9選
VTuber配信用のパソコン選びでは、予算と求める配信品質のバランスが重要です。初心者なら20万円以下でも十分な配信が可能ですし、本格的な活動を目指すなら30万円以上の投資も検討したいところでしょう。ここでは実際の製品を基に、予算帯別のおすすめモデルをご紹介します。
初心者向けPC:20万円以下
VTuber配信を始めたばかりの方や、まずは手軽に試してみたい方におすすめの価格帯です。軽いゲームや雑談配信なら十分に対応できるスペックを備えています。
NEXTGEAR JG-A5G60
パーツ | スペック |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 5 4500 |
GPU | GeForce RTX 5060 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB Gen4 SSD |
マウスコンピューターが展開するコスパ重視ブランドNEXTGEARの入門モデルです。AMD Ryzen 5 4500とGeForce RTX 5060を搭載し、価格を抑えながらも必要十分な性能を実現しています。
メモリは16GBを標準搭載しており、軽めのゲーム配信なら問題なく動作するでしょう。ストレージも1TB SSDを採用しているため、複数のゲームをインストールしても余裕があります。
とはいえ、重いゲームタイトルでは設定を下げる必要が出てくる可能性もあります。まずはVTuber配信を体験してみたい初心者の方には最適な選択肢です。
参考:NEXTGEAR JG-A5G60|マウスコンピューター
GALLERIA RM7R-R56
パーツ | スペック |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 7 5700X |
GPU | GeForce RTX 5060 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 500GB Gen4 SSD |
ドスパラの人気ゲーミングPCブランドGALLERIAのエントリーモデルです。AMD Ryzen 7とRadeon RX 5600を組み合わせ、コストパフォーマンスを重視した構成になっています。
GeForce RTX 5060は競合製品と比較してもバランスの取れた性能を発揮します。特にAMD製CPUとの相性が良く、安定した配信が期待できるでしょう。
ケースデザインもスタイリッシュで、配信映えする外観も魅力的です。初期投資を抑えつつ、見た目にもこだわりたい方におすすめできます。
NEXTGEAR JG-A7A7X
パーツ | スペック |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 7 5700X |
GPU | Radeon RX 7700 XT |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB Gen4 SSD |
AMD Ryzen 7 5700XとAMD Radeon RX 7700 XTを搭載したオールAMD構成のモデルです。AMDチップセット同士の組み合わせにより、システム全体の最適化が図られています。
この価格帯では珍しく高性能なGPUを搭載しており、フルHD解像度でのゲーム配信も余裕でこなせるでしょう。さらにメモリはキャンペーン中により32GBに無料アップグレードされているため、動画編集作業も並行して行えます。
実際の配信では、ApexLegendsやVALORANTといった人気FPSタイトルも高画質設定で楽しめる性能です。
参考:NEXTGEAR JG-A7A7X|マウスコンピューター公式サイト
ミドルレンジPC:20万〜30万円
本格的にVTuber活動を始める方に最適な価格帯です。ほとんどのゲームタイトルを高画質で配信でき、動画編集作業も快適に行えるスペックを備えています。
NEXTGEAR JG-A7G7T
パーツ | スペック |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 7 5700X |
GPU | GeForce RTX 5070 Ti |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB Gen4 SSD |
AMD Ryzen 7とGeForce RTX 5070 Tiを搭載した、ゲーミング性能に特化したモデルです。RTX 5070 Tiは最新世代のミドルハイクラスGPUとして、レイトレーシングやDLSSにも対応しています。
配信エンコードにはNVENCを活用でき、CPU負荷を軽減しながら高品質な配信が実現できます。この構成なら、重いゲームタイトルでも設定を落とすことなく配信できるはずです。
長期間使い続けられる投資として考えても、十分に価値のあるスペックといえるでしょう。
参考:NEXTGEAR JG-A7G7T|マウスコンピューター
GALLERIA RM7C-R47
パーツ | スペック |
---|---|
CPU | Intel Core i7-14700F |
GPU | GeForce RTX 4070 12GB |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 500GB Gen4 SSD |
Intel Core i7-14700FとGeForce RTX 5070を組み合わせた、バランス重視の構成です。IntelのCPUとNVIDIAのGPUという定番の組み合わせで、安定性に定評があります。
RTX 5070は前世代のRTX 4070と比較して性能向上が図られており、フルHD~WQHD解像度での配信に適しています。メモリは32GBを標準搭載し、マルチタスク性能も申し分ありません。
GALLERIAシリーズ特有の洗練されたケースデザインも魅力的です。配信環境の見た目にこだわりたい方にもおすすめできるモデルでしょう。
ミドルハイエンドPC:30万〜40万円
プロレベルの配信品質を目指す方や、3D配信にも挑戦したい方向けの価格帯です。ハイエンドに近い性能を持ちながら、コストパフォーマンスも考慮された構成になっています。
G TUNE FG-A7A7X
パーツ | スペック |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 7 9700X |
GPU | GeForce RTX 7700XT |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 2TB Gen4 SSD |
Intel Core i7-14700FとGeForce RTX 5080を搭載したハイスペックモデルです。RTX 5080は2025年に登場した最新世代のハイエンドGPUとして、圧倒的な性能を誇ります。
このスペックなら、重いVRゲームや3D配信にも対応できるでしょう。メモリは32GB
を標準搭載し、ストレージも高速なGen4 SSDを採用しています。価格は高めですが、その分長期間にわたって最前線で活躍できる性能を備えています。本格的なVTuber活動を視野に入れている方には最適な選択肢です。
GALLERIA XA7C-R58
パーツ | スペック |
---|---|
CPU | Intel Core i7-14700F |
GPU | GeForce RTX 5080 16GB |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB Gen4 SSD |
Intel Core i7-14700KFとGeForce RTX 5080を搭載したハイスペックモデルです。RTX 5080は2025年に登場した最新世代のハイエンドGPUとして、圧倒的な性能を誇ります。
このスペックなら、重いVRゲームや3D配信にも対応できるでしょう。メモリは32GBを標準搭載し、ストレージも高速な2TB SSDを採用しています。
価格は高めですが、その分長期間にわたって最前線で活躍できる性能を備えています。本格的なVTuber活動を視野に入れている方に推奨のスペックを備えています。
ハイエンドPC:40万円以上
プロVTuberや企業勢レベルの配信環境を目指す方向けの最上位価格帯です。どんな重い処理でも余裕でこなせる圧倒的なスペックを備えています。
G TUNE FZ-I7G80
パーツ | スペック |
---|---|
CPU | Intel Core Ultra 7 265K |
GPU | GeForce RTX 5080 |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 2TB Gen4 SSD |
Intel Core i7-14700KFとGeForce RTX 5080を搭載したG-TUNEの最上位モデルです。フルタワーケースを採用し、拡張性と冷却性能を重視した設計になっています。
メモリは32GBを標準搭載し、64GBまでの拡張にも対応しています。ストレージは高速なGen4 SSD 2TBを搭載し、大容量のゲームファイルや録画データも余裕で保存できるでしょう。
この構成なら、複数のゲームを同時起動したり、配信しながら動画編集を行ったりといった高負荷な作業も問題ありません。プロレベルの配信環境を構築したい方には理想的なモデルです。
GALLERIA ZA9R-R58
パーツ | スペック |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 9 9900X3D |
GPU | GeForce RTX 5080 16GB |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB Gen4 SSD |
AMD Ryzen 9 9900X3DとGeForce RTX 5080を組み合わせた最強クラスの構成です。16コア32スレッドのCPUは、配信とゲームを同時処理しても余裕の性能を発揮します。
この価格帯になると、単なる配信用途を超えて、コンテンツ制作全般に対応できるワークステーション的な性能を持っています。3Dモデリングや高解像度動画編集なども快適に行えるでしょう。
投資額は大きくなりますが、VTuber活動を本業として考えている方には、必要な投資といえるかもしれません。
VTuber向け周辺機器の選び方
VTuber配信では、パソコン本体の性能だけでなく周辺機器の選択も配信品質を大きく左右します。特に音質を決定するマイク、顔認識の精度に影響するWebカメラ、作業効率を高めるモニター環境は重要な要素でしょう。それぞれの用途に応じた最適な機器選びのポイントをご紹介します。
このセクションの目次
マイク・オーディオ機器
音質は視聴者の視聴継続率に直結する重要な要素です。どんなに高画質な映像でも、音が聞き取りにくければ視聴者は離れてしまうでしょう。VTuber配信では、周囲の音を繊細に拾う「コンデンサーマイク」が一般的な選択肢となっています。
「Audio-Technica AT2020」や、プロの現場でも多用される高性能な「ダイナミックマイク」の「SHURE SM7B」といった定番モデルなら、プロレベルの音質を実現できます。さらに初心者の方には、USB接続で手軽に使える「Logicool Blue Yeti」や「Audio-Technica AT2020USB-X」もおすすめです。
さらに、オーディオインターフェースを導入すれば、さらに高品質な録音環境を構築できます。ただし、配信環境によってはエコーやノイズ対策も必要になるため、防音対策も併せて検討したいところです。
Webカメラ・モーション関連
Live2DやVRMモデルを使用する場合、Webカメラの性能が顔認識の精度を決定します。一般的なWebカメラでも基本的な配信は可能ですが、より正確な表情認識を求めるなら専用機器の導入を検討しましょう。
「Logicool C920n」といったフルHD対応モデルが人気です。さらに本格的なモーションキャプチャを目指すなら、iPhone(Face ID対応モデル)を活用したVTube Studioでの配信も選択肢に入ります。
また、配信用の照明環境も重要な要素です。リングライトやソフトボックスを使用することで、安定した明るさと影の少ない環境を作り出せるでしょう。照明が不十分だと顔認識の精度が下がってしまうため、「光は配信の基本」と考えておきたいものです。
モニター・配信環境
VTuber配信では複数のソフトウェアを同時に監視する必要があるため、デュアルモニター環境が推奨されます。メインモニターでゲームをプレイし、サブモニターで配信画面やコメントを確認するという使い方が一般的でしょう。
モニターサイズは24インチ〜27インチが作業効率と価格のバランスが良いとされています。さらにゲーム配信を重視するなら、144Hz以上のリフレッシュレート対応モニターを選択することで、なめらかな映像表現が可能になります。
配信環境では、机の広さやケーブル管理も重要な要素です。マイクアームやモニターアームを活用することで、限られたスペースを有効活用できるでしょう。また、配信用の背景や照明の配置も視聴者の印象を左右するため、「見せる配信環境」を意識した設計が大切です。
VTuberのパソコンスペックに関するよくある質問
Q1. パソコンメーカーによる性能の違いはありますか?
A. 同じスペック表記でも、メーカーによって実際の性能に差が生まれることがあります。特にBTOパソコンでは、電源容量や冷却性能、マザーボードの品質などが配信の安定性に影響するでしょう。
ドスパラのGALLERIAシリーズは配信者に人気が高く、冷却性能と拡張性を重視した設計が特徴です。マウスコンピューターのG-TUNEシリーズは国内生産による品質管理が評価されており、長時間配信での安定性に定評があります。
とはいえ、スペックが同等であれば基本性能に大きな差はありません。むしろサポート体制や保証期間、カスタマイズの自由度といった「スペック以外の部分」で選ぶことが重要でしょう。価格重視ならドスパラ、サポート重視ならマウスコンピューターといった選び方がおすすめです。
Q2. ノートパソコンでもVTuber配信は可能ですか?
A. ゲーミングノートPCなら十分にVTuber配信が可能です。ただし、デスクトップPCと比較すると熱処理や拡張性の面で制約があるため、長時間配信では注意が必要でしょう。
推奨スペックとしては、RTX 4060以上のGPUと16GB以上のメモリを搭載したモデルが理想的です。さらに冷却性能を重視するなら、2つ以上のファンを搭載した17インチモデルを選択することをおすすめします。
ノートPCの最大のメリットは省スペース性と移動の自由度です。外出先での配信や、机の上をすっきりさせたい方には魅力的な選択肢といえるでしょう。ただし「排熱との戦い」になりがちなので、冷却パッドの併用も検討したいところです。
Q3. ゲーム実況なしならスペックが高くなくても大丈夫ですか?
A. 雑談配信メインなら、確かに要求スペックは大幅に下がります。しかし、Live2Dモデルの動作やOBSでの配信処理は継続的に行われるため、最低限の性能は必要でしょう。
推奨構成としては、Core i5-12400F+RTX 4060+メモリ16GBレベルでも快適な配信が可能です。この構成なら軽いブラウザゲームや音ゲーも並行してプレイできるため、配信の幅を広げられるでしょう。
ただし、将来的にゲーム実況にも挑戦する可能性があるなら、少し余裕を持ったスペックを選んでおくことをおすすめします。「とりあえず雑談から始めて、慣れてきたらゲーム配信も」というパターンは非常に多いからです。後から買い替えるよりも、最初から少し高めのスペックを選ぶ方が結果的に経済的でしょう。
Q4. 安い中古パソコンでもVTuber配信はできますか?
A. 中古パソコンでの配信は可能ですが、いくつかのリスクを理解しておく必要があります。特に長時間の連続使用が前提となる配信では、パーツの劣化による突然の故障が配信に致命的な影響を与える可能性があるでしょう。
中古選びのポイントは、GPUとCPUの世代を重視することです。3年以内の比較的新しいモデルなら、まだ十分な性能を期待できます。また、メモリやストレージは後から交換・増設が可能なため、これらの容量不足はそれほど大きな問題になりません。
それでも「配信の途中で突然ブルースクリーン」といったトラブルのリスクは新品より高くなります。本格的なVTuber活動を目指すなら、やはり新品のBTOパソコンを選ぶことをおすすめします。中古は「お試し配信」程度に留めておくのが無難でしょう。
Q5. カスタマイズした方が良いパーツはありますか?
A. BTOパソコンを購入する際、優先してカスタマイズすべきパーツがあります。特にメモリとストレージは、標準構成から変更することで配信環境が大幅に改善されるでしょう。
メモリは32GBへの増設を強くおすすめします。16GBでも最低限の配信は可能ですが、動画編集やマルチタスクを考慮すると不足しがちです。また、ストレージはGen4 SSDの容量を1TB以上に増やしておくと、複数のゲームインストールや録画データの保存に余裕が生まれます。
一方、CPUとGPUのアップグレードは慎重に検討しましょう。価格上昇が大きい割に体感できる性能向上が少ない場合もあるためです。電源容量の増設も、よほどハイエンドな構成でない限り標準のままで十分でしょう。「コスパを最重視するなら、メモリとストレージのみカスタマイズ」が鉄則です。
まとめ:VTuber配信の質を落とさないパソコンスペック選びを
VTuber配信では、活動スタイルに応じた適切なパソコンスペック選びが成功の鍵となります。雑談配信なら20万円以下のパソコンでも十分ですが、ゲーム実況や3D配信を目指すなら30万円以上のハイスペックパソコンへの投資を推奨します。
しかし、VTuber活動で重要なのはパソコンスペックだけではありません。視聴者を惹きつける魅力的なアバター制作や配信環境の構築など、技術的な判断が必要な場面が数多く存在します。
そんな時は、VTuber制作に特化したデジタルギアのような専門サービスが心強い味方になります。VTuber活動を本格的に始めたい方は、まずは一度デジタルギアへ相談してみてください。