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2025.07.29  

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IRIAM Live2D配信ガイド|条件・やり方・制作手順まとめ

IRIAM Live2D配信ガイド|条件・やり方・制作手順まとめ

IRIAMでLive2D配信をしたいけれど、「実装できる条件がわからない」「どうやって制作するのかわからない」「審査に通るか不安」といった悩みを抱えていませんか?Live2Dモデルを使った配信ができれば、なめらかな動きと豊かな表情で視聴者により魅力的な配信を届けることができます。

この記事では、IRIAMでLive2Dを実装する条件から具体的なやり方、制作手順、よくある失敗例と対策まで詳しく解説します。この記事を読んで、IRIAMでLive2D配信を実現する具体的な手順を把握しましょう!

この記事のまとめ

  • IRIAMのLive2D配信は通常配信より表現が豊かになる
  • IRIAMのLive2Dモデルを使用するには条件をクリアする必要がある
  • 不定期イベントへの参加と条件達成でLive2Dの使用権利を獲得できる
  • 審査落ちを防ぐには、IRIAMが定める仕様とガイドライン準拠がポイント
  • IRIAM Chara Checkerで申請し承認後にスロットへLive2Dモデルが実装される

Live2Dとは?

Live2Dとは、株式会社Live2Dが開発した2Dイラストを立体的に動かす革新的な表現技術です。従来の3Dモデリングとは異なり、原画の魅力をそのまま活かしながらキャラクターに生命を吹き込むことができます。

この技術は世界中のクリエイターに愛用されており、VTuber配信、スマートフォンゲーム、アニメーション制作など幅広い分野で活用されています。特にVTuber業界では欠かせない技術として定着し、多くの配信者が自分だけのオリジナルキャラクターでファンとコミュニケーションを取っています。

IRIAMでもこのLive2D技術を採用しており、条件を満たしたライバーは通常のイラスト配信よりもなめらかで表現豊かな配信を行うことが可能になります。

Live2Dと通常配信の違い

IRIAMの通常配信とLive2D配信には大きな違いがあります。通常のイラスト配信では、1枚の立ち絵イラストをAIが解析して目や口の動きを自動生成しますが、パーツごとの前後関係や複雑な動きには限界があります。

一方、Live2D配信では事前にパーツ分けされたイラストを専門のモデラーが精密に設定するため、頭部の装飾品が目にかかっても自然に描画されたり、髪の毛が風になびくような繊細な動きが表現できます。また、表情の変化もより豊かで、左右への首の傾きや口の形状変化なども滑らかに再現されます。

この違いにより、Live2D配信は視聴者により印象的で魅力的な視覚体験を提供でき、他のライバーとの差別化にも効果的です。ただし、その分制作には専門知識と時間、費用が必要になります。

IRIAMでLive2Dを使用するには?

IRIAMでLive2D配信を行うには、特定の条件をクリアする必要があります。現在は主に不定期イベント「Live2Dモデルで配信しよう!」に参加して、達成条件をクリアすることが主な条件となっています。以下のステップでIRIAMでLive2Dモデルを使用するまでのプロセスを解説します。

Step1. 不定期イベントに参加する

IRIAMでは「Live2Dモデルで配信しよう!」という達成型イベントが不定期に開催されます。このイベントに参加することでLive2Dモデル実装の権利を獲得することができます。

イベントには事務所所属の方・フリーの方いずれも参加可能で、すでにLive2Dモデルをお持ちの方もイベントへ参加することができます。ただし、参加条件や達成条件は今後変更になる可能性があります。

参考:Live2Dモデルの実装権利について|IRIAM

Step2. イベントで達成条件をクリアする

イベントで設定された達成条件をクリアすることで、以下の権利を獲得できます。

  • IRIAM Chara Checkerのログイン権限
  • モデル申請を行う権利(3回まで)
  • Live2Dを実装できるスロット(1つ)

権利の有効期限はイベント終了日の1年後の月末までとなっており、この期限内に申請を完了する必要があります。スロット自体の有効期限は無期限で、最大10個までのスロットを保有することができます。

Step3. Live2Dモデルを制作する

Live2Dモデルの制作には専門的な技術が必要です。モデルファイルは修正も含めて自身で準備する必要があります。制作期間は約2〜3ヶ月、費用は10万円以上が相場となっています。

IRIAMで実装できるLive2Dモデルには仕様や制限があり、制作前に「IRIAM Chara Checker ガイドライン」を確認することが重要です。IRIAMでは配信のリアルタイム性を重視しているため、実装するLive2Dモデルにも固有の制限が設けられています。

Step4. ガイドライン準拠チェック

制作したモデルはIRIAM Chara Checkerのガイドラインに準拠する必要があります。IRIAM Chara Checkerでは、ファイルをアップロードするとシステム仕様を自動でチェックし、「問題なし / 注意 / エラー」を項目ごとに表示します。

エラーが出た場合は、コメント内容に沿って修正後もう一度アップロードしてください。手順1,2,3(アップロード、確認、動作確認)は回数制限なく何度でも利用できます。

参考:IRIAM Chara Checkerで出来ること|IRIAM

Step5. 申請と実装手続き

IRIAM Chara Checkerを通じてモデルの動作確認と申請を行います。具体的な手順は以下の通りです。

  1. ファイルのアップロード
  2. 動作確認
  3. モデル申請

申請は3回まで行うことができ、ファイルアップロードから72時間以内に申請する必要があります。申請後、運営で内容を確認し、実機でのプレビューができるようになるまで3~4週間ほど時間がかかります。

承認されれば、選択したスロットに申請したファイルのモデルが実装され、既存のモデルがある場合は上書きされます。

IRIAM用Live2Dモデルの作り方

IRIAM用Live2Dモデルの制作は、通常のLive2Dモデルとは異なる仕様に準拠する必要があります。企画段階から実装まで一般的に2~3ヶ月の期間を要し、専門的な知識と技術が求められます。

企画とコンセプト設計

Live2Dモデル制作の第一歩は、キャラクターのコンセプト設計です。IRIAMの配信スタイルに合わせて、どのような表情や動きを表現したいかを明確にしましょう。

特にIRIAMでは顔の動きが中心となるため、表情の豊かさや目の動き、口の形状変化に重点を置いた設計が重要です。また、配信中の見栄えを考慮して、背景との調和やライティング効果も検討する必要があります。予算や制作期間も含めた全体的な計画を立てることで、スムーズな制作進行が可能になります。

IRIAM仕様に合わせたイラスト制作

IRIAMのガイドラインに準拠したイラスト制作を行います。解像度やファイル形式、キャラクターデザインの制限事項を事前に確認し、これらの要件を満たすイラストを描く必要があります。

特に重要なのは、後のパーツ分けを見越したイラスト構成です。髪の毛、目、口、眉毛、装飾品などが個別に動かせるよう、重なり部分や影の処理を適切に行う必要があります。また、IRIAM特有の表現制限(胸部の物理演算制限など)も考慮してデザインを調整することが求められます。

パーツ分けと素材準備

完成したイラストを Live2D モデリング用にパーツごとに分割します。この工程は Live2D の動きの自然さを左右する重要な作業です。

主要なパーツ分けポイントは以下の通りです。

  • 顔パーツ(目、眉毛、口、鼻など)
  • 髪の毛(前髪、後ろ髪、サイドなど)
  • 身体パーツ(首、胴体、腕など)
  • 装飾品(アクセサリー、服の装飾など)

パーツ分けの際は、各パーツが重なり合う部分の処理や、動作時に不自然な隙間が生じないよう注意深く作業を進める必要があります。

Live2Dモデリング作業

Live2D Cubism Editorを使用してモデリング作業を行います。パーツ分けされたイラストを配置し、各パーツに動きのパラメータを設定していきます。

IRIAMでは主に顔の動きが重要となるため、目の開閉、口の形状変化、首の向きなどのパラメータを重点的に調整します。また、髪の毛の揺れや装飾品の動きなど、キャラクターに生命感を与える細かな動作も設定していきます。モデリング作業では、自然な動きを実現するためのワープデフォーマや物理演算の設定も行います。

動作テストと調整

モデリング完了後は、実際の動作テストを繰り返して調整を行います。Live2D Cubism Editor のプレビュー機能を使用して、顔の向きや表情の変化が自然に見えるかを確認します。

特にIRIAMでの配信を想定した動作確認が重要です。マウスやトラッキング機能での顔の動きを再現し、不自然な変形や動作の遅延がないかをチェックします。問題があれば、パラメータの調整やデフォーマの設定変更を行い、滑らかで魅力的な動きを実現するまで繰り返し調整を重ねます。

Live2D制作でよくある失敗例と対策

Live2Dモデル制作では技術的な問題から審査基準まで、様々な失敗要因が存在します。事前に失敗パターンを把握し適切な対策を講じることで、スムーズな実装を実現できます。

アップロード失敗の原因

IRIAM Chara Checkerへのアップロードが失敗する主な原因は、ファイル形式や技術的な設定ミスです。特に多いのがクリッピングマスクの参照先がnullになっている問題で、アートメッシュが削除されたり非表示にされた状態で書き出すと発生します。

また、ワープデフォーマの「変換の分割数」が横×縦で100を超えると警告が表示され、アップロードできない場合があります。テクスチャアトラスの配置にはみ出しや重なりがある場合も、正常にアップロードされません。これらの問題を避けるには、書き出し前にLive2D Cubism Editorでの警告メッセージを必ず確認し、エラーを解消してから書き出すことが重要です。

動作不良の解決方法

モデルがアップロードできても動作が不安定になる場合があります。最も多い原因は、使用していないワープデフォーマや物理演算設定が残っていることです。これらの不要な設定はモデルの動作を重くし、配信時のアプリクラッシュの原因となります。

動作不良を解決するには、以下の点を確認しましょう。

  • 不要なワープデフォーマや物理演算の削除
  • パラメータの設定値が適切な範囲内になっているか
  • テクスチャファイルのサイズが推奨値以内か
  • 本来必要なパーツが非表示になっていないか

これらの項目を体系的にチェックし、問題があれば修正してから再アップロードすることで、安定した動作を実現できます。

審査落ちを防ぐポイント

IRIAMのLive2Dモデル審査で落ちる要因として、キャラクターデザインのガイドライン違反や権利関係の問題があります。特に胸部の物理演算設定については厳格な制限があり、揺れが大きすぎたり不適切な設定がされていると実装が拒否されます。

審査を通過するためのポイントは以下の通りです。

  • 版権キャラクターの使用を避ける
  • 過度な露出や性的な表現を控える
  • 胸部の物理演算は控えめに設定する
  • キャラクターデザインがIRIAMのルール・ガイドラインに準拠している

事前にガイドラインを熟読し、不明な点があればIRIAMサポートに問い合わせることで、審査落ちのリスクを最小限に抑えることができます。

Live2Dモデル制作で知っておくべきこと

Live2Dモデル制作には専門的な技術と相応の投資が必要です。費用、期間、制作パートナーの選択は成功の鍵となります。事前に相場感を把握し適切な計画を立てましょう。

Live2Dモデル制作の費用相場

IRIAM用Live2Dモデルの制作費用は、一般的に10万円以上が相場となっています。この費用にはイラスト制作、パーツ分け、モデリング作業のすべてが含まれます。

費用の内訳としては、イラスト制作が3~5万円、パーツ分けが1~2万円、モデリング作業が5~8万円程度が目安です。ただし、キャラクターの複雑さや表現したい動きの種類によって大きく変動します。

特に髪の毛の物理演算や複雑な装飾品の動きを含む場合は、追加費用が発生することが多いです。個人制作者に依頼する場合は比較的安価ですが、専門会社に依頼する場合は15~30万円程度となることもあります。

制作期間の目安

Live2Dモデルの制作期間は、企画から完成まで約2~3ヶ月が標準的です。工程別では、企画・コンセプト設計に1~2週間、イラスト制作に3~4週間、パーツ分けに1週間、モデリング作業に4~6週間程度を要します。

ただし、人気のイラストレーターやモデラーは数ヶ月待ちの場合も多く、依頼から着手まで半年以上かかることもあります。また、修正作業やIRIAMガイドラインへの対応で追加期間が必要になる場合もあるため、余裕を持ったスケジュール設定が重要です。特に配信開始の目標日がある場合は、逆算して早めに制作依頼を行うことをおすすめします。

制作会社の選び方

Live2D制作の依頼先選びは品質と予算のバランスが重要です。nizimaなどのLive2D公式マーケットでは、多数のクリエイターが作品を公開しており、実績や評価を確認できます。

IRIAM特有の仕様やガイドライン対応の経験があるクリエイターを選ぶことで、スムーズな制作進行と高品質な仕上がりが期待できます。事前に複数のクリエイターから見積もりを取り、比較検討すると良いでしょう。

選定時のポイント

  • IRIAM用Live2D制作の実績があるか
  • 過去作品の品質とスタイルが希望に合うか
  • コミュニケーションが取りやすいか
  • 料金体系が明確で予算内に収まるか
  • 修正対応や保証内容が充実しているか

IRIAMとLive2Dに関するよくある質問

Q1. Live2Dモデルは自作できますか?

A. 技術的にはLive2D Cubism Editorを使用して自作することは可能です。ただし、Live2Dモデリングには専門的な知識と相当な時間が必要になります。

初心者の場合、基本的な操作を覚えるだけで数週間から数ヶ月を要し、IRIAMの仕様に適合した高品質なモデルを制作するには更なる学習期間が必要です。また、イラスト制作からパーツ分け、モデリングまでのすべての工程を一人で行うには、デザインとテクニカルの両方のスキルが求められます。時間と技術習得の負担を考慮すると、専門のクリエイターに依頼する方が現実的な選択肢と言えるでしょう。

Q2. Live2DモデルはYouTubeでも使えますか?

A. IRIAM用に制作されたLive2DモデルをYouTubeで使用することはできません。IRIAMとYouTubeでは、Live2Dモデルの仕様や動作システムが根本的に異なるためです。

IRIAMはスマートフォンでの配信に最適化されており、顔認識や動作パラメータの設定がIRIAM専用の仕様となっています。一方、YouTubeでのVTuber配信では一般的にOBS StudioやVTube Studioなどの外部ソフトウェアを使用し、異なるトラッキング方式を採用しています。そのため、両プラットフォームで使用したい場合は、それぞれ専用のモデルを制作する必要があります。

Q3. 所属事務所はどのように選べばよいですか?

A. 2025年現在、IRIAMでLive2D配信を行う最も現実的な方法は提携事務所への所属です。事務所選びでは、Live2D実装のサポート体制を重点的に確認しましょう。

選定のポイントは以下の通りです。まず、その事務所がIRIAMと正式に提携しておりLive2D実装権利を提供できるかを確認します。次に、Live2D制作費用の支援やクリエイター紹介などのサポート内容を比較検討しましょう。また、所属ライバーの活動実績や事務所の運営方針も重要な判断材料です。面接時にはLive2D配信への対応について具体的に質問し、書面での確約を求めることをおすすめします。

Q4. 制作を依頼する際の注意点はありますか?

A. Live2D制作を依頼する際は、IRIAM仕様への対応実績があるクリエイターを選ぶことが最も重要です。一般的なLive2Dモデルとは異なる制約があるため、IRIAM特有のガイドラインを理解していない制作者では実装できないモデルになる可能性があります。

契約前には制作費用、納期、修正回数、著作権の取り扱いを明確に確認しましょう。特にIRIAMガイドラインに準拠しなかった場合の対応や、審査落ちした際の修正費用について事前に取り決めておくことが重要です。また、制作途中での進捗確認や、完成前のプレビュー確認の機会を設けることで、期待と異なる仕上がりを防ぐことができます。

Q5. Live2Dの実装権利に期限はありますか?

A. Live2Dの実装権利には、「期限がある権利」と「無期限の権利」があります。

不定期開催のイベントで獲得できる「Live2Dモデルを申請する権利」には、イベント終了日から1年後の月末までという有効期限が設定されており、この期間内に申請を完了しないと権利は失効してしまいます。申請は3回まで行うことができます。

一方で、一度申請が承認されてスロットに実装されたモデルを配信で使用する権利には有効期限はなく、永続的に利用できます。ご自身の申請権の有効期限や残り申請回数は、IRIAM Chara Checkerにログインすることで確認できるため、権利を獲得した際は期限を意識して計画的にモデル制作と申請を進めることが重要です。

まとめ:IRIAMでLive2Dを使った配信を実現しよう!

IRIAMでLive2D配信を実現するには、現在は不定期開催のイベント「Live2Dモデルで配信しよう!」への参加と条件達成が最も現実的な方法です。Live2Dモデル制作には10万円以上の費用と2~3ヶ月の期間が必要で、IRIAM特有の仕様やガイドラインへの対応が重要になります。

アバター制作や配信環境の構築でお困りの方は、専門家によるサポートを受けることをおすすめします。デジタルギアでは、VTuber配信に関する総合的なコンサルティングサービスを提供しており、Live2D制作から配信環境構築まで幅広く対応しています。IRIAMでのLive2D配信を検討されている方は、ぜひ一度デジタルギアへご相談してみてください。

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