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2025.05.02  

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Vtuber3Dモデルとは?作り方と費用相場・動く仕組みやおすすめソフトを紹介


3DモデルのVTuberは、2Dモデルと比較してより自由でダイナミックな表現が魅力です。しかし、「Vtuber3Dモデルの始め方がわからない」「モデルの作り方や配信方法、費用が分からない」「2Dモデルよりも難しそう…」とお悩みではありませんか?

この記事では、Vtuber3Dモデルの基本から始め方まで、初心者にも分かりやすく解説します。2Dモデルとの違いや3Dモデルを準備する3つの方法、必要な機材とソフト、さらには費用相場までわかりやすく網羅的に解説します。

技術的な「仕組み」も理解できるので、これからVtuber3Dモデルを始めたい方は必見です。この記事を読んで、Vtuber3Dモデルの全体像を把握し、自分に合った方法で魅力的な3DアバターでのVTuber活動をスタートしましょう!

この記事のまとめ

  • Vtuber3Dモデルは2Dと比較して立体的で自由な表現が可能
  • 始め方は企画→準備(モデル・機材・環境構築)→配信が基本
  • モデルの入手方法は既存活用・自作・プロ依頼の3種類
  • 必要機材は高性能PC・トラッキング機材・ソフトが基本セット
  • 費用は既存モデル活用なら数千円から、プロ依頼なら数十万円以上
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Vtuberの3Dモデルとは

VTuberの3Dモデルとは、3次元空間で立体的に表現されたキャラクターアバターのことです。平面的な2Dイラストとは異なり、360度どの角度からでも見ることができ、リアルタイムで自然な動きや表情を表現できるのが特徴です。

Vtuber3Dモデルは、配信者の顔や身体の動きをカメラやセンサーで捉え、その動きをリアルタイムでモデルに反映させることで、まるで本当にキャラクターが話しているような体験を視聴者に提供します。全身を使ったダンスパフォーマンスや、自然な身振り手振り、豊かな表情変化など、3D特有の立体的で自由度の高い表現が可能です。

また、VR空間やメタバースプラットフォームでの活動にも対応でき、他のVTuberとの3D空間での共演や、バーチャルライブイベントでの本格的なパフォーマンスなど、活動の幅を大きく広げることができます。現在多くのVTuberが、配信やライブイベントで3Dモデルを活用し、視聴者により臨場感のあるエンターテインメント体験を提供しています。



VTuber3Dモデルと2Dモデル(Live2Dなど)との主な違い

VTuber活動を始める際に多くの人が悩むのが「3Dモデルと2Dモデル、どちらを選ぶべきか」という問題です。2Dと3Dでは表現方法、制作費用、必要な機材が大きく異なるため、目的に合わない選択をすると後から困ることも。

特徴 3Dモデル 2Dモデル(Live2D)
動きや表現の自由度 全身トラッキング・ダンス・演技可能 顔まわり中心・表情豊か
制作・運用コスト 高額(10万~100万円以上) 比較的安価(5万~20万円)
活動シーン ライブ・MV・VR空間 雑談・配信・ゲーム実況
必要な機材・環境 高性能PC・モーションキャプチャ機材 Webカメラ・iPhone程度
視聴者体験 没入感・臨場感 親しみやすさ・可愛らしさ

2Dモデル(Live2D)は平面的なイラストに動きを付ける技術で、主に表情変化や軽微な体の動きを表現します。制作費用が安く、Webカメラがあれば動かせるため、初心者や個人勢VTuberに人気です。雑談配信やゲーム実況など、日常的な配信活動に適しています。

3Dモデルは立体的な空間での表現が可能で、全身の動きを自由にトラッキングできます。ダンスパフォーマンスやライブ演出では圧倒的な表現力を発揮しますが、制作費用や運用機材のコストが高く、技術的なハードルも高めです。

最近では、普段の配信は2D、特別なイベントは3Dというハイブリッド運用を行うVTuberも増えており、それぞれの長所を活かした戦略的な使い分けが主流になっています。

VTuber3Dモデルのメリット

Vtuber3Dモデルは、2Dモデルでは実現できない立体的で動的な表現が可能です。ここでは、3Dモデルを選ぶ主要なメリットを詳しく解説します。

自由な身体表現ができる

Vtuber3Dモデルの最大の魅力は、全身を使った自由な表現力です。手足の動きや体の向き、ジャンプやダンス、細かなジェスチャーまで、自分らしいパフォーマンスが可能になります。2Dモデルでは表現が困難な大胆な動きや、ゲーム内での没入感のある動きなど、配信コンテンツの幅が大幅に広がります。

ステージや空間演出で魅せられる

Vtuber3Dモデルならステージ上での立ち回りや背景との連携演出も自在にコントロールできます。バーチャルライブでのパフォーマンスでは、照明効果やカメラワークと組み合わせることで、まるで実際のコンサート会場にいるような臨場感を演出できます。また、季節イベントや特別企画では、3D空間を活かした豪華な演出でファンを魅了し、他のVTuberとの差別化も図れます。

コラボや共演の幅が広がる

Vtuber3Dモデル同士なら他のVTuberとの自然なコラボレーションが可能になります。同じ3D空間内で会話や共同作業を行ったり、一緒にダンスパフォーマンスを披露したりと、2Dでは実現困難な本格的な共演ができます。VRChatやclusterなどのプラットフォームでのイベント参加も容易で、VTuberコミュニティでの存在感を高められます。

表情・動きで感情が伝わりやすい

立体的なVtuber3Dモデルは顔や体全体で豊かな感情表現が可能です。喜怒哀楽の表現がより自然で分かりやすく、視聴者との感情的なつながりを深められます。特に感動的なシーンや盛り上がる場面では、全身を使った表現により視聴者の心を動かしやすく、ファンとの距離がより縮まります。また、細かな仕草や癖なども表現できるため、キャラクターにより深みと魅力を与えられます。

将来的な活動の幅を広げやすい

Vtuber3Dモデルを持つことで、将来的なキャリア展開の選択肢が大幅に増加します。アニメ作品への出演、企業とのタイアップ、メタバース空間でのイベント参加、VRゲームへの登場など、エンターテインメント業界での多様な活動が可能になります。また、技術の進歩に伴い、AR(拡張現実)やMR(複合現実)といった新しい技術への対応も容易で、常に最新のトレンドに対応した活動を展開できます。

VTuber3Dモデルの始め方【5ステップ】

VTuber3Dモデルを始めるには、いくつかのステップを順に進めていく必要があります。ここでは、初心者でも分かりやすいように、準備から配信開始までを5つのステップに分けて解説します。計画的に進めることで、スムーズなVTuberデビューを目指しましょう。

Step 1: キャラクター設定とキャラデザを決める

まずは自分のVTuberとしてのキャラクター設定を確立しましょう。どんなコンテンツを発信したいのか(ゲーム実況、歌、トークなど)、どんな視聴者に見てもらいたいのかを明確にします。そのうえでキャラクターの外見や性格を決定します。

また、Vtuber3Dモデルを作る前にキャラデザも用意する必要があります。キャラデザの段階から3Dモデル化することを念頭に置き、複雑すぎない髪型や装飾、動かしやすい造形を意識することがキャラデザ作成のコツです。前後左右など複数アングルの設定画が必要になります。

Step 2: 3Dモデルの作成

キャラクターデザインが決まったら、3Dモデルを作成します。既存モデルのカスタマイズ、自作、プロへの依頼など方法は様々です。どの方法でも、モデルはVRMやFBXなど配信ソフトで使用できる形式でエクスポートできるようにしましょう。

Step 3: 必要な機材・ソフトの準備

Vtuber3Dモデルを動かすための機材とソフトウェアを準備します。高性能PC(GPU NVIDIA GTX 1080 以上推奨)、VRヘッドセット(Meta Quest 2HTC Vive など)、トラッカー(フルボディトラッキング用)、高品質マイクが基本セットです。

ソフトウェアはモーション取得用のバーチャルモーションキャプチャー(VMC)、モデル表示用のVSeeFaceVDRAW、配信用のOBS Studioなどが必要です。予算に応じて必要な機材を選び、最初はヘッドとハンドトラッキングだけでも始められます。フルボディトラッキングは後から追加することも可能です。

Step 4: 配信環境の構築とテスト

機材とソフトを連携させ、配信環境を構築します。モーションキャプチャー機器の設置・調整(理想的には2m×2m以上のスペース)、キャリブレーション(自分の体型とモデルの同期)、3Dモデルとモーションの連携設定を行います。

次にOBSなどの配信ソフトでウィンドウキャプチャーやマイク設定を調整します。モデルの動き、表情トラッキング、音声品質、PCの負荷などを確認するテスト配信を行いましょう。

問題があれば調整し、スムーズに動作することを確認します。短い録画テストを行い、後から見直すことで改善点を見つけやすくなります。

Step 5: ライブ配信開始!

準備が整ったら、いよいよ配信開始します。YouTubeTwitchニコニコ生放送TikTokなどのプラットフォームを選び、事前に告知して視聴者を集めましょう。

初回配信では自己紹介や今後の配信予定を伝え、シンプルな内容から始めるのがおすすめです。配信時間は無理せず1〜2時間程度に設定し、トラブル対応策も考えておきましょう。

Vtuberの配信では視聴者が少なくても落ち込まず、定期的な配信スケジュールを守り、積極的に視聴者と交流行うことが大切です。回を重ねるごとに技術面や表現力は向上していきます。

Vtuberの3Dモデルの作り方3選

Vtuber3Dモデルを始めるにあたって、Vtuber3Dモデルのアバターをどのように用意するかは重要な問題です。ここでは、予算や技術力に応じて選べる3つの方法を詳しく解説します。それぞれのメリット・デメリットを理解して自分にあった最適な方法を選びましょう。

既存Vtuber3Dモデルを活用する(すぐに始められる)

既存モデルの活用は、最も手軽にVtuber3Dモデルを始められる方法で、すぐに活動を始めたい方や予算に制限がある方におすすめです。

BOOTHVRoid StudioUnity Asset StoreSketchfabなどのプラットフォームで、無料〜数万円程度でモデルを入手できます。特にVRoid Studioは無料で直感的に操作でき、髪型や服装を自分好みにカスタマイズ可能です。

技術的な知識がなくてもすぐに配信を開始できる反面、完全なオリジナリティは出しにくく、商用利用が制限されている場合もあります。購入時は利用規約を確認し、商用利用や改変の可否、クレジット表記の必要性などをチェックしましょう。

デジタルギアでもレヱル・ロマネスク originより「ハチロク」のキャラクター3DモデルをBOOTHで販売しています。

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自作でVtuber3Dモデルを作る

3Dモデルの自作は、自分自身の手で完全にオリジナルのキャラクターを形にできる方法です。3DCG制作に興味がある方や長期的にVTuber活動を考えている方におすすめです。

ただし、3Dモデルの自作は「完全オリジナルの3Dモデルを作れる」「修正や更新を自分のペースで行える」などのメリットがある一方、技術習得に時間がかかり、クオリティの高いモデル制作にはスキルと経験が必要です。

自作でVTuber 3Dモデルを作る場合、Vroid Studioは初心者にとって最も手軽な選択肢です。無料で使え、衣装や髪型もGUIで簡単にカスタマイズ可能。配信にそのまま使えるモデルも作成できます。

より自由度の高いモデル制作を目指す場合は、まずBlenderなど無料ソフトのチュートリアルから始めて、必要に応じて有料のMayaZBrushCinema 4Dなどのソフトを使用すると良いでしょう。

クリエイターや制作会社などプロに依頼する

プロに依頼する方法は、高品質なモデルを確実に入手できますが、費用が最も高くなります。依頼先としては、「個人クリエイター」「VTuber専門制作会社」などの選択肢があります。

プロのクオリティで理想通りのモデルが作れ、サポート体制も整っている一方、費用が高額で納期にも時間がかかります。依頼時は実績確認、権利関係の明確化、仕様の擦り合わせを丁寧に行うことが重要です。予算に余裕がある方やクオリティにこだわりたい方におすすめです。

デジタルギアでもVtuber3Dモデルの制作を行っています。デジタルギアの広報Vtuber「トルクちゃん」を代表として、後藤真希さんのVtuber3Dモデルである「ぶいごま」など多数の制作を手掛けています。

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VTuberの3Dモデル制作の流れ

VTuberの3Dモデル制作は、以下の5つのステップで進みます。それぞれの工程を詳しく見ていきましょう。

キャラデザインを決める

3Dモデル制作の最初のステップは、キャラクターデザインの決定です。ここで決める内容が、その後のすべての工程に大きく影響するため、しっかりと検討することが重要です。

キャラクターの基本設定(性別、年齢、性格、職業など)はもちろん、見た目の特徴(髪型、髪色、目の色、服装など)、個性的な要素(アクセサリー、特徴的なパーツ、色の使い方など)を具体的に決めましょう。

参考資料として、キャラクターの正面・側面・背面の三面図があると制作がスムーズになります。また、表情のバリエーションや特徴的なポーズも事前に考えておくと、より魅力的なキャラクターに仕上がるでしょう。

3Dモデリング(BlenderやVRoid)

キャラクターデザインが決まったら、実際に3Dモデルを制作します。

初心者にはVRoid Studioがおすすめです。あらかじめ用意されたパーツ「プリセット」を組み合わせるだけで、比較的簡単にキャラクターを作成できます。VRoid Studioでは、顔の形、髪型、服装、アクセサリーなどを直感的に調整でき、カスタマイズの幅も広いです。

より独自性の高いモデルを作りたい場合は、Blenderを使用してゼロから制作することも可能です。Blenderでの制作では、基本形状から始めて、押し出し、ループカット、スカルプトなどの機能を使ってキャラクターの形状を作り込んでいきます。この工程では、人体構造の知識や、プロポーション(体の比率)の理解が重要になります。

ボーン・リギング・ウェイト付け

完成した3Dモデルに動きを与えるため、内部に骨格(ボーン)を設定し、モデルの見た目(メッシュ)を関連付ける「リギング」「ウェイト付け」を行います。

人型のキャラクターの場合、頭部、首、胴体、腕、脚などに適切にボーンを配置し、各ボーンがメッシュのどの部分にどの程度影響するかを設定します。この設定がうまくいかないと、モデルを動かしたときに不自然に形が崩れてしまうことがあります。

VRoid Studioで作ったモデルには、基本的なリギングが自動で設定されますが、Blenderなどで制作した場合は手動で行う必要があります。適切なリギングを行うことで、自然で美しい動きを実現できます。

表情やリップシンクの設定

次に、VTuber活動で大切な要素となる、表情の変化とリップシンク(口の動きを声に合わせる機能)を設定します。これにより、話している内容に合わせて口が動き、感情に応じた表情を見せられるようになります。

表情の制御は「ブレンドシェイプ」という技術で実現されます。これは、基本的な表情(無表情)から、笑顔、驚き、悲しみなど、さまざまな表情への変化の度合いを調整するものです。目の開閉やまばたき、眉の動き、口の形などを細かく設定する必要があります。

リップシンクでは、「あ・い・う・え・お」といった口の形をあらかじめ作っておき、音声認識によって自動でそれらの口の形が切り替わるように設定します。この機能があることで、まるで本当に話しているかのような自然な表現が可能になります。

動作確認と配信ソフトへの導入

最後に、作成した3DモデルをVRM形式でエクスポートし、実際に配信で使うソフトで動作確認を行います。主要な配信ソフトには、VSeeFaceLuppetAnimazeなどがあります。

動作確認では、顔の動きを正確に捉えているか(フェイストラッキングの精度)、表情は自然か、動きはなめらかか、照明は適切かなどをチェックします。もし問題が見つかれば、モデルに戻って調整し直します。

最終的には、OBS Studioなどの配信ツールと連携させることで、YouTubeやTwitch、ニコニコ生放送といった配信プラットフォームでVTuber活動を始めることができます。配信を始める前には、音声とモデルの同期、背景の設定、画質の調整なども忘れずに行いましょう。

デジタルギアでもVtuber3Dモデルの制作を行っています。デジタルギアの広報Vtuber「トルクちゃん」を代表として、後藤真希さんのVtuber3Dモデルである「ぶいごま」など多数の制作を手掛けています。

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VTuber3Dモデル制作の外注先の選び方

VTuberの3Dモデル制作を外部に依頼する際は、自分に合った依頼先を見つけることが成功への鍵となります。次の3つのポイントを特に重視して選びましょう。

実績・ポートフォリオ

3Dモデラーや制作会社を選ぶ際は、まず「これまでにどんなVTuberモデルを作っているか」をチェックしましょう。ポートフォリオサイトやX(旧Twitter)PixivArtStationなどのSNSには、過去の制作物が掲載されていることが多いです。そこから、自分のイメージに合ったテイストかどうかを判断できます。

確認すべき項目

  • モデルのクオリティや細部の造形
  • 表情の豊かさ、動きの自然さ
  • テクスチャ(質感)の美しさ
  • オリジナリティや世界観

また、類似したキャラクタータイプの制作経験があるかどうかも重要な判断材料となります。可能であれば、実際にそのモデルが動いている様子(配信動画など)も確認するのがおすすめです。そうすることで見た目だけでなく、実際の使いやすさや機能性も含めて評価できます。

見積もり内容・納品範囲を確認する

依頼する際には、提示された価格だけで判断せず、「どこまでの作業が含まれているか」(モデリング、リギング、表情制御など)を詳細に確認することが大切です。一見安く見えても、後から必要な工程が追加料金のオプション扱いになっているケースもあります。

確認すべき項目は、以下のとおりです。

  • モデリング、テクスチャ制作、リギング、表情設定(ブレンドシェイプ)、VRM形式への変換
  • 修正対応の回数と範囲
  • 納期や途中経過の確認
  • 納品後のサポート体制

特に、VTuber活動に欠かせない表情制御やリップシンク機能が含まれているかどうかは非常に重要です。

また、追加料金が発生する条件(大幅なデザイン変更や、修正回数を超過した場合など)についても事前にしっかり確認し、提示された予算内に収まるかどうかを検討しましょう。

商用利用・著作権の取り扱いに注意

VTuberとして収益を得るための配信活動や、グッズ展開を考えている場合は、著作権や利用範囲が契約書に明確に記載されているかを必ず確認しましょう。依頼先によっては、「クレジット表記(モデル制作者名の表示)が必須」「商用利用は別途料金が必要」といった条件が設けられていることがあります。

特に重要な確認項目は、以下です。

  • キャラクターデザインの著作権が誰に帰属するか
  • モデルデータの二次利用(改変や別の用途での使用)ができるか
  • 収益化活動での使用が許可されているか
  • グッズ化やライセンス展開の権利がどうなるか

契約を結ぶ際には、これらの条件を書面で明確にしておくことで、将来的なトラブルを防ぐことができます。また、モデルの改変や、後から別の衣装やパーツを追加制作する際の権利についても確認しておくと安心です。

デジタルギアでもVtuber3Dモデルの制作を行っています。デジタルギアの広報Vtuber「トルクちゃん」を代表として、後藤真希さんのVtuber3Dモデルである「ぶいごま」など多数の制作を手掛けています。

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VTuberの3Dモデル制作におすすめのソフト・ツール

VTuberの3Dモデルを自作する際は、用途や経験値に応じて最適なソフトウェアを選ぶことが重要です。ここでは、初心者から上級者まで幅広く活用されている主要ツールを、難易度別に紹介します。

VRoid Studio(無料・簡単)

期間 費用(税込)
無料 0円

VRoid Studioは、pixiv社が開発した無料の3Dキャラクター制作ソフトです。初心者でも直感的に操作でき、VTuber制作の入門には最適です。

VRoid Studioの主な特徴は、以下のとおりです。

  • 完全無料で利用でき、インストール直後から直感的な操作で3Dキャラクターが作れる
  • プリセットパーツ(髪型・服・顔パーツなど)が豊富で、組み合わせるだけで簡単にオリジナルキャラが完成
  • 髪の毛を1本1本描けるツールが優秀で、個性的なヘアスタイルも自由自在
  • 作成モデルは自動でVRM形式に書き出せ、配信・アバター用にすぐ使える
  • VRoid Hubにアップロードして他ユーザーのモデルを参考にできる
  • 商用利用も原則OK

制作したモデルはVRoid Hubで公開・共有でき、他のユーザーの作品を参考にすることも可能です。商用利用も基本的に可能で、個人VTuberの制作には十分な機能を提供します。

Blender(中級以上)

期間 費用(税込)
無料 0円

Blenderは、完全無料でありながらプロレベルの機能を持つ3DCGソフトウェアです。VRoid Studioでは表現できない独自性の高いモデルを制作したい場合に使用されます。

Blenderには、以下のような特徴があります。

  • 世界中のプロも愛用するオープンソースの3DCG統合ソフト
  • モデリング・リギング・アニメーション・レンダリングなど全工程を網羅
  • 高度なスカルプトや細かな造形が得意。人体や衣装の細部までこだわりたい人向け
  • 豊富なアドオンと日本語解説も多く、独学でスキルアップ可能
  • VRoid Studioで表現できないオリジナリティやカスタムモデルも制作可能

習得には時間がかかりますが、自由度の高いモデル制作が可能で、他のVTuberとの差別化を図りたい場合には必須のソフトウェアです。日本語の学習リソースも充実しており、段階的にスキルアップしていけます。

Unity(実装・表情制御)

期間 費用(税込)
無料版利用可 0円

Unityは本来ゲーム開発に使われるゲームエンジンですが、VTuber制作においては、VRMモデルの調整や、表情の細かい設定を行うためによく利用されます。3Dモデルの最終調整や、高度な機能を追加する際に活用されます。

Unityの主な特徴は、以下のとおりです。

  • ゲームエンジンだが、VTuber用3Dモデルの調整や最終仕上げに最適
  • VRM形式モデルのインポート・細かな表情ブレンドシェイプ設定が可能
  • カスタムシェーダーの導入、ライティング調整、リアルなアニメーション付与など幅広く対応
  • Unityを使えば、VRoidやBlenderで作成したモデルをさらに魅力的に仕上げられる
  • 無料版で十分な機能。日本語コミュニティも充実

VRoid StudioやBlenderで作成したモデルを、さらに魅力的に見せるためには、Unityでの調整工程が非常に重要です。無料版でも十分な機能が利用でき、VTuber制作コミュニティでもUnityに関する情報共有が活発に行われています。

Vtuber3Dモデル配信に必要な機材・ソフト

Vtuber3Dモデルの配信には、いくつかの必須機材とソフトウェアが必要です。基本的な構成要素は以下の通りです。

このセクションの目次

ハードウェア(機材)

  • 高性能PC: GPU NVIDIA GTX 3060以上、CPU Intel i7以上、メモリ16GB以上推奨
  • モーションキャプチャー機器:
  • マイク: コンデンサーマイクやヘッドセットマイク
  • オプション: グリーンスクリーン、照明

ソフトウェア

初心者の場合は、最低限PCとVRヘッドセット、トラッキングソフトと配信ソフトから始め、徐々に機材を追加していくのがおすすめです。機材投資の目安は、最低構成で10万円程度、フルボディトラッキングを含む本格的な構成では30万円以上になることもあります。

Vtuber3Dモデルが動く仕組み

VTuber3Dモデルがリアルタイムで自然に動く背景には、複数の技術が連携する仕組みがあります。配信者の動きがどのようにしてアバターの動きに変換されるのか、その流れを詳しく解説します。

モデル構造:ボーンとリグが動きの土台

3Dモデルの内部には「ボーン(骨格)」と「リグ(制御構造)」が組み込まれており、これが動きの基盤となります。ボーンは人間の骨格のように配置され、リグはそれらのボーンをどのように制御するかを定義した仕組みです。

この構造により、手足の曲げ伸ばし、首の回転、表情の変化などを自然にアニメーション化できます。人間の動きをデジタルアバターが忠実に再現できるのは、この精密な骨格システムがあるからです。

動きの取得:カメラやセンサーによるトラッキング

VTuberトラッキングとは、表情やまばたき、体の動きなどをリアルタイムで検出し、画面中のキャラクター(アバター)に反映させる技術のことです。

Vtuberの配信では、配信者の動きを捉えるために、複数のトラッキング技術が使われています。

フェイストラッキングでは、WebカメラやiPhoneのARKit機能を活用して、まばたき、口の開閉、顔の向き、眉の動きなどを精密に検出します。これにより、話している内容に合わせた自然な表情変化が可能になります。

ボディトラッキングでは、VIVE TrackerやOptiTrack、Viconなどのモーションキャプチャシステムを使用して、全身の動きを正確に取得します。これにより、ダンスや大きなジェスチャーなどの表現が可能になります。

さらに細かい表現には、Leap Motionやハンドトラッキングデバイスを使用して、指の動きや手の形まで詳細に検出することもあります。

動きの処理:ソフトウェアによる変換

取得した動きのデータは、専用ソフトウェアでアバターが理解できる形式に変換されます。この変換処理により、人間の複雑な動きがデジタルキャラクターの動きとして表現されます。

一般的な配信では、VSeeFace、Luppet、3tene、VMagicMirrorなどのソフトが使われています。これらのソフトは、リアルタイムで動きを処理し、自然なアバター表現を実現します。

より高度な演出や商用ライブイベントでは、UnityやUnreal Engineといったゲームエンジンを使用し、独自のカスタマイズされた制御システムが構築されることもあります。

動きの出力:アバターに反映し視聴者に届ける

処理された動きは最終的にアバターに反映され、視聴者が見ることができる映像として出力されます。3Dモデルの場合、ボーンシステムを通じて全方向に滑らかで自然な動きが表現されます。

この映像は、OBS Studioなどのライブストリーミングソフトウェアを経由して、YouTubeやTwitchなどの配信プラットフォームに送信されます。また、VRChatやclusterなどのメタバース空間、XRライブイベントなど、様々な用途でも活用されています。

Vtuberの動かし方についてはこちらの記事でも詳しく解説しています>>

Vtuber3Dモデルの配信方法

3Dモデルが完成したら、いよいよ実際の配信準備に入ります。ここでは、3Dモデルを使って配信を始めるまでの具体的な手順を解説します。

必要な機材と環境を準備する

3Dモデル配信には適切な機材と環境の整備が重要です。基本的に必要なのは、高性能PC(GPU NVIDIA GTX 3060以上推奨)、Webカメラまたはスマートフォン、品質の良いマイクです。体の動きも反映させたい場合は、VIVE Trackerなどのモーションキャプチャ機材を追加します。

配信環境では、顔が明るく映るよう適切な照明を設置し、背景を整理することが大切です。グリーンスクリーンを使用すれば、背景を自由に変更することも可能になります。

3Dモデルを読み込む配信ソフトを選ぶ

3Dモデルを動かすための配信ソフトを選択します。初心者には無料で高機能なVSeeFaceがおすすめで、iPhone対応で高精度なトラッキングが可能です。より高機能を求める場合は有料のLuppetや、手軽に使える3teneなどの選択肢もあります。

ソフト名 特徴
VSeeFace iPhone対応・高精度・無料
Luppet 高機能・有料・要SteamVR
3tene 手軽・日本語UI

商用利用や本格的なライブイベントでは、UnityやUnreal Engineを使った独自システムが構築されることもあります。

トラッキングとモデルの動きを連携させる

選択した配信ソフトで、カメラやセンサーからの入力をリアルタイム解析し、表情や体の動きを3Dモデルに反映させます。この段階では、フェイストラッキングの精度確認、表情の自然さチェック、動きの滑らかさ調整を行います。

ソフト上では背景の変更、衣装の調整、照明の設定なども可能で、配信の雰囲気に合わせてカスタマイズできます。

OBSなどの配信ツールと接続する

モデルの動きが安定したら、OBS Studioを使って配信プラットフォームに出力します。OBSでモデルソフトの画面をキャプチャし、音声と映像を合成してYouTube、Twitch、ニコ生などで配信できます。

この際、適切な解像度とフレームレート設定、音声の遅延調整、CPU・GPU負荷の監視を行い、配信品質を最適化することが重要です。

配信中の演出や切り替えも活用する

配信をより魅力的にするため、シーン切り替えやコメント表示、BGM挿入などの演出機能を活用しましょう。音声に連動した表情変化や、ショートカットキーでの表情切り替え、視聴者のアクションに応じたエフェクト表示なども、配信の臨場感を高めます。

最初は基本的な設定から始めて、徐々に演出や機能を追加していくことで、より魅力的な3Dモデル配信を実現できます。

Vtuberの配信方法に関してはこちらの記事でも詳しく解説しています>>

Vtuber 3Dモデル制作依頼の費用相場

VTuber3Dモデルの制作費用は、依頼先や求める品質によって大きく変動します。個人クリエイターと制作会社では費用体系や対応範囲が異なるため、それぞれの特徴を理解して選択することが重要です。

依頼先 費用相場 特徴
個人クリエイター 5万~50万円 柔軟な対応・低コスト
制作会社 20万~数百万円 高品質・安定性重視

個人クリエイターに依頼する場合

個人クリエイターへの依頼は、シンプルなモデルで5万~15万円標準的な3Dモデルで15万~30万円高品質モデルで30万~50万円以上が相場となっています。

個人クリエイターの最大のメリットは柔軟なやりとりが可能で、ポートフォリオから好みの作風を選べることです。また、スケジュール次第では短納期での対応も期待できます。

一方で、修正やトラブル対応には個人差があり、契約書なしでトラブルになりやすいというデメリットもあります。アフターサポートの有無は事前に確認しておくことが重要です。

制作会社に依頼する場合

制作会社への依頼では、標準モデルで20万~50万円高品質モデル(商用・法人向け)で50万~100万円以上有名企業案件では100万円~数百万円と高額になります。

制作会社のメリットは、チーム制作による高い安定感と品質保証があることです。権利処理や契約対応も安心で、配信までのサポートが含まれることも多くあります。

デメリットとしては費用が高額になりやすく、修正依頼などの自由度がやや下がる可能性があります。また、フルオーダーで時間がかかることもあるため、スケジュールに余裕を持った依頼が必要です。

VTuberの3Dモデルに関するよくある質問

VTuberの3Dモデルに関するよくある質問を紹介します。

Q1. VTuberの3Dモデルとは何ですか?

A. VTuberの3Dモデルとは、3次元空間で立体的に表現されたキャラクターアバターのことです。360度どの角度からでも見ることができ、リアルタイムで自然な動きや表情を表現できるのが特徴です。配信者の顔や身体の動きをカメラやセンサーで捉え、その動きをリアルタイムでモデルに反映させることで、まるで本当にキャラクターが話しているような体験を視聴者に提供します。

Q2. VTuberの3Dモデルと2Dモデルの主な違いは?

A. 最大の違いは表現の自由度です。3Dモデルは全身の動きやダンス、立体的な演出が可能で、VR空間での活動にも対応できます。一方、2Dモデル(Live2D)は平面的な表現が中心で、制作費用が安く、必要な機材も少なくて済みます。3Dは10万円以上の制作費と高性能PCが必要ですが、2Dは5万円程度からWebカメラで始められます。

Q3. VTuberの3Dモデルの作り方は?

A. 主に3つの方法があります。①既存モデルの活用(BOOTHやVRoid Studioを利用、数千円~数万円)、②自作(VRoid StudioやBlenderを使用、時間はかかるが安価)、③プロへの依頼(個人クリエイター10~30万円、制作会社20~100万円以上)。初心者にはVRoid Studioでの自作から始めることをおすすめします。

Q4. VTuberの3Dモデル制作にかかる費用相場は?

A. 制作方法により大きく異なります。自作なら無料~数万円(ソフト代・機材代のみ)、個人クリエイターへの依頼で10~30万円、専門制作会社では20~100万円以上が相場です。シンプルなモデルなら15万円程度、高品質で複雑なモデルは50万円以上になることもあります。

Q5. 無料でVTuber3Dモデルを始めることは可能ですか?

A. 可能です。VRoid Studioは完全無料でモデル制作ができ、VSeeFaceなどの無料配信ソフトと組み合わせれば、既存のPCとWebカメラだけで始められます。ただし、高品質なトラッキングや本格的な配信には追加の機材投資が必要になる場合があります。

Q6. VTuberの3Dモデル制作にかかる期間はどのくらい?

A. 制作方法により異なります。VRoid Studioでの基本的な自作なら1~2週間、Blenderでの本格的な自作は数ヶ月、プロへの依頼では通常1~3ヶ月程度かかります。モデルの複雑さや修正回数、制作者のスケジュールによって期間は変動します。

Q7. VTuber3Dモデルの制作会社選びのポイントは?

A.実績・ポートフォリオの確認(過去作品の品質とスタイル)、②見積もり内容の詳細確認(含まれる作業範囲と追加料金の条件)、③著作権・商用利用の取り扱い(収益化活動での使用許可など)が重要です。複数社から見積もりを取り、契約内容を明文化することをおすすめします。

Q8. VTuber3Dモデルが動く仕組みは?

A. ①モデル内部のボーン(骨格)とリグ(制御構造)、②カメラやセンサーによるトラッキング(動きの検出)、③ソフトウェアによる変換処理、④アバターへの反映という4段階で動作します。配信者の動きをリアルタイムで検出し、専用ソフトでアバターの動きに変換して視聴者に届けます。

Q9. VTuber3Dモデルの配信に必要な機材は?

A. 基本構成は高性能PC(GTX 3060以上推奨)、VRヘッドセット、高品質マイクです。フルボディトラッキングにはVIVEトラッカーなどの追加機材が必要です。ソフトウェアはVSeeFace(モデル表示)、OBS Studio(配信)が一般的です。最低構成で10万円程度、本格的な構成では30万円以上の投資が必要です。

Q10. VTuber3Dモデルの配信を始める手順は?

A. ①キャラクターデザインの決定、②3Dモデルの作成・入手、③必要機材の準備、④配信環境の構築とテスト、⑤配信開始の5ステップです。VSeeFaceでモデルを動かし、OBS Studioで配信プラットフォームに出力するのが基本的な流れです。

まとめ:3D Vtuberの制作ならデジタルギアにおまかせ!

この記事ではVtuber3Dモデルの基礎知識から始め方、そして費用相場まで解説しました。

Vtuber3Dモデルは立体的な表現力が魅力ですが、始めるためには適切な方法選びが重要です。既存モデルの活用、自作、プロへの依頼と、予算や目的に合わせた選択肢があります。

個人クリエイターへの依頼は柔軟性と比較的安価な費用が、制作会社への依頼は安定した品質とサポートが魅力です。どちらを選ぶ場合も、ポートフォリオの確認や契約内容の明確化が大切です。

デジタルギアでは初心者から本格的な活動を目指す方まで、あなたに合ったVtuber3Dモデル制作をサポートします。ご予算に応じた提案が可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。

VTuberキャラクター制作イメージ

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