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2025.07.05  

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VTuberの2D/3Dの違いは?モデルのメリット・デメリットを紹介


VTuberの2Dモデルと3Dモデルの違いは?メリット・デメリットを紹介

「VTuberを始めたいけど、2Dモデルと3Dモデルどちらを選べばいいの?」「それぞれの違いやメリット・デメリットが知りたい」と悩んでいませんか?

VTuber活動を始める際、モデルの選択は活動の方向性を大きく左右する重要なポイントです。2Dと3Dでは表現力や制作費用、必要な機材が大きく異なるため、目的に合わない選択をすると後悔する可能性もあります。

この記事では、VTuberの2Dモデルと3Dモデルの基本的な違いから、それぞれのメリット・デメリット、費用相場、選び方のポイントまで、初心者にも分かりやすく解説します。最後まで読めば、自身の活動スタイルに最適なモデル選択ができるはずです。

記事のまとめ

  • 2Dモデルは平面的、3Dモデルは立体的な動きが可能で活用シーンが異なる
  • 2Dモデルはコストが安く、初心者や個人VTuberにおすすめ
  • 3Dモデルは表現力が高くライブやイベントに強いが、初期投資が大きい
  • 制作費は2Dモデルが5〜30万円、3Dモデルは10〜200万円以上と幅がある
  • 活動目的・予算・使用機材で最適な選択が変わる

VTuberの2Dモデルと3Dモデルの違い

VTuberのモデルには「2D」と「3D」があり、それぞれ使われる技術や動き方、活用される場面が大きく異なります。ここでは、「動きや表現の自由度」「制作や運用のコスト」「活動シーン」という3つの観点から、その違いをわかりやすく解説します。

動きや表現の自由度

2Dモデルは、イラストに近い見た目のキャラクターをパーツごとに分けて動かす技術(Live2D)を使います。VtuberのLive2Dモデル顔の表情を変えたり、目や口を動かしたり、頭を少し傾けるなど、配信で必要な表情豊かな動きが可能です。特に雑談やゲーム配信のような場面では、視聴者にとって親しみを感じやすい柔らかな表現になります。

一方、Vtuberの3Dモデルはキャラクターを立体的に作り込むため、全身の動きを再現できます。歩いたり、手を振ったり、踊ったりといった大きな動作もスムーズにできるほか、視点を動かすカメラ演出や、ダンスやライブイベントのようなシーンで迫力ある演出が可能です。

このように、表現の自由度で比べると3Dモデルの方が高いものの、2Dモデルのイラスト的な温かみや可愛らしさも根強い人気があります。

制作・運用コスト

制作費用の面では、2Dモデルの方が大幅に安価です。Live2Dモデルの制作は5万円〜20万円程度が相場で、個人勢のVTuberや副業レベルの活動者でも比較的手を出しやすい価格帯です。

これに対して3Dモデルは、制作工程が多く、必要な技術も高度なため、費用が高額になります。相場としては10万円〜100万円以上で、場合によっては数百万円かかることもあります。モデリング、リギング(骨組み)、テクスチャ(質感の貼り付け)など複数の工程があり、制作期間も長くなるためその分費用も高くなりがちです。

また、運用面でも違いがあります。2DモデルはWebカメラやiPhoneだけでも動かせるのに対し、3Dモデルは高性能なパソコンや、モーションキャプチャ用の専用機材が必要になります。したがって、初期投資を抑えたい場合は、2Dモデルが現実的な選択肢になります。

活動シーン

どのような活動をするかによっても、2Dと3Dのどちらが向いているかは変わってきます。

日常的なVTuber配信(雑談、ゲーム実況、歌配信など)では、2Dモデルの方が使いやすい傾向があります。操作も簡単で、視聴者との距離感が近く、温かみのある配信スタイルにぴったりです。軽い動作と表情変化だけでも十分に個性を出すことができます。

一方で、ライブイベントやMV制作、特別な企画配信などでは、3Dモデルの魅力がより発揮されます。たとえば、バーチャル空間での臨場感のあるライブや、映像作品における全身のパフォーマンスは、2Dでは難しい部分です。

最近では、普段の配信は2Dで行い、大きなイベントや特別な映像作品のときだけ3Dを使用する「ハイブリッド運用」を採用するVTuberも増えています。このように、それぞれのモデルの強みを使い分けることで、効率よく活動の幅を広げられます。

VTuberの2Dモデルのメリット・デメリット

VTuber活動を始めるとき、多くの人が最初に選ぶのが2Dモデルです。導入のしやすさと扱いやすさから、個人勢や初心者VTuberにとって非常に人気があります。ここでは、2Dモデルのメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。

2Dモデルのメリット

2Dモデルの最大のメリットは、導入コストの安さと運用の手軽さです。制作費用が比較的安価で、場合によっては数万円から依頼できます。また、動かすために必要な機材は、WebカメラやiPhoneだけ。高額なモーションキャプチャやVR機器を揃える必要はありません。

操作も直感的で分かりやすく、複雑な設定や専門知識がなくても、すぐに配信を始められます。また、PCへの負荷も軽いため、高性能なゲーミングPCがなくても安定した配信が可能です。

もうひとつの大きなポイントは、見た目の親しみやすさです。イラスト風のビジュアルは、アニメやマンガに親しんだ日本の視聴者にとって受け入れられやすく、かわいらしさや温かみを演出しやすいのも大きな魅力です。表情の変化も自然で、長時間の配信でも視聴者が飽きにくい特徴があります。

2Dモデルのデメリット

一方で、2Dモデルには表現の制約というデメリットがあります。モデル自体は平面的なイラストを元にしているため、全身を使ったダイナミックな動きや立体感のある演出は困難です。

また、角度の制限もある点もデメリットです。基本的に正面もしくは斜め向きの表現に限られており、真横や後ろ姿、俯瞰、仰角などの多様なアングルでの表現はできません。そのため、映像作品やライブパフォーマンスでの演出の幅が狭くなります。

3Dモデルに比べて「動きの迫力」に欠ける面もあり、激しいゲームプレイやエネルギッシュなパフォーマンスを表現したい場合には物足りなさを感じることがあります。

VTuberの3Dモデルのメリット・デメリット

3Dモデルは、VTuberとしての表現の幅を大きく広げてくれます。特にプロ志向の人や、ライブ・イベントなどの本格的な活動を考えている人にとっては欠かせない存在です。ただし、高性能な機材や予算が必要になるため、慎重な検討も必要になります。ここでは、3Dモデルのメリットとデメリットを詳しく紹介します。

3Dモデルのメリット

3Dモデルの最大のメリットは圧倒的な表現力の高さです。全身の動きを自由にトラッキングでき、キャラクターを360度の視点から見ることができるため、歩く・ジャンプする・踊る・演技するといった動きもリアルに再現できます。カメラアングルも自由に変えられるので、ライブや動画演出にも臨場感を加えることができます。

また、VR空間での活動にも対応しています。たとえば、VRChatClusterといった仮想空間のサービスを使えば、ファンとの交流イベントやバーチャルライブを開くことも可能です。

立体感のあるリアルな表現により、視聴者への没入感や臨場感を高められることもポイント。特にライブ配信やイベント出演では、3Dモデルならではの迫力と存在感が大きな魅力となります。

3Dモデルのデメリット

一方で、3Dモデルには高い制作コストと技術的ハードルという大きな課題もあります。

まず制作費用は、2Dモデルよりもかなり高額になる傾向があります。一般的な相場で見ても、10万円からスタートし、クオリティや依頼先によっては100万円を超えることもあります。完全オリジナルの高品質モデルとなれば、個人VTuberにはかなりの負担です。

さらに、運用には高性能なパソコンやモーションキャプチャ機材が必要になります。たとえば、全身を動かすためには、VR機器や専用スーツ、複数のカメラなどを用意しなければならず、初期投資だけで数十万円以上かかることもあります。

また、操作や設定も難しく、ソフトウェアの扱いやトラブル対応にはある程度のPCスキルが必要です。制作にも時間がかかるため、すぐに活動を始めたい人には向いていません。

日常的な雑談配信のような用途では、かえって「オーバースペック」になってしまうこともあり、コストパフォーマンスの面で疑問が残るケースもあります。

VTuberの2Dモデルと3Dモデルの費用の違い

VTuberモデルの制作費用は、「2D(Live2D)」か「3D」かによって大きく異なります。活動の目的や予算によっておすすめのモデルが異なるため、事前に費用の目安を把握しておくことがとても大切です。

ここでは、それぞれの制作レベルごとの費用相場や注意点をわかりやすく解説します。

2D(Live2D)モデルの制作費用相場

Live2Dモデルは、比較的安価に制作できるのが魅力です。予算に合わせて選べるプランも多く、初心者や個人VTuberでも手が届きやすい価格帯となっています。

制作レベル 費用の目安 特徴
簡易版 1万〜5万円 表情変化が少なく、パーツ数も控えめなライト仕様
標準版 5万〜15万円 表情が豊かで、体や髪の動きにも対応可能
高品質版 15万〜30万円 複雑なアニメーションや細かな感情表現も可能

制作会社への依頼や高機能モデルは、30万円〜50万円以上になることもあります。また、イラスト制作が別途必要な場合は、さらに5万〜15万円程度の費用が加算されます。自分でイラストを用意できる場合は、Live2D化のみの費用で済むため、コストを抑えることができます。

3Dモデルの制作費用相場

3Dモデルは、制作に関わる工程が多いため、費用が高くなりやすい傾向にあります。モデリングだけでなく、リギング(骨組みの設定)やテクスチャ(質感の設計)など、細かい作業が必要になるため、依頼するクリエイターのスキルによって価格にも大きな差が出ます。

制作レベル 費用の目安 特徴
個人クリエイター(簡易) 5万〜30万円 VRoid Studioなどを活用した改変モデルが中心
個人クリエイター(高品質) 30万〜80万円 フルスクラッチでのオリジナル制作。表現力が高く自由度も大
プロスタジオ・企業制作 50万〜200万円以上 高品質+アフターサポート付き。商用イベントや企業案件向き

3Dモデルの場合は、さらに以下のような追加費用がかかるケースもあります。

  • モーションキャプチャとの連携テスト
  • 表情や動きのカスタム追加
  • 修正対応(ラフ段階・完成後など)

そのため、見積もり時に「どこまで含まれるのか」を必ず確認しておくことが重要です。

VTuberの2Dと3Dの動かし方の違い

VTuberモデルは、ただ作るだけでなく「どう動かすか」も非常に重要なポイント。2Dと3Dでは、必要な機材や操作方法が大きく異なります。それぞれの仕組みと必要な環境について見ていきましょう。

VTuberの2Dモデル(Live2D)を動かす方法

2Dモデル(Live2D)は、手軽な機材で始められるのが大きな特徴です。

モデルの動きは、主にWebカメラやiPhoneのカメラを使って顔の動きを読み取る「フェイストラッキング」によって実現されます。使用される代表的なソフトウェアには以下があります。

これらのソフトを使えば、カメラを接続してモデルを読み込み、顔の動きに合わせてまばたきや口の動き、頭の傾きなどを自然に再現できます。

特にiPhoneのFace ID(TrueDepthカメラ)を使うと、まゆげや細かい表情まで精密にトラッキングできるため、より豊かな表現が可能です。

また、OBS studioと連携すれば、YouTubeやTwitchなどの配信プラットフォームにすぐ接続できるため、配信準備もスムーズです。

VTuberの3Dモデルを動かす方法

3Dモデルは、全身を動かすことができる分、必要な機材や操作が2Dより複雑になります。

3Dモデルの場合は、顔の動きだけでなく、体の動き(ボディトラッキング)や手の動き(ハンドトラッキング)も取り入れられるため、よりリアルでダイナミックな表現が可能です。トラッキングできる場所が多いため、複数の入力機器を組み合わせて使用することが一般的です。

よく使われる機材の一例は、以下のとおりです。

  • Webカメラ・iPhone:フェイストラッキング(顔の動き用)
  • Leap Motion Controller 2/Femto Bolt:ハンドトラッキング(手の動き用)
  • VRヘッドセット(Meta Quest 2など):頭部・手のトラッキング
  • 外部トラッカー(VIVE Trackerなど):腰や足など追加部位のトラッキング
  • モーションキャプチャスーツ(Perception Neuronなど):フルボディトラッキング

対応ソフトも複数あり、主に以下のようなソフトがあります。

これらのソフトと機材をうまく連携させて動作させるためには、ある程度のPCスキルや設定知識が必要です。また、トラブルが起きたときの対応も含めて、準備に時間がかかる場合があります。

VTuberの2D・3D選び方のポイント

2Dモデルにするか3Dモデルにするかは、VTuberとしての活動スタイルや目標によって最適な選択が変わります。ここでは、それぞれに向いているケースや判断基準をわかりやすく紹介します。

初心者・個人勢

VTuber活動を始めたばかりの方や個人で気軽に活動したい方には、2Dモデルがおすすめです。2Dモデルであれば操作が簡単で扱いやすく、導入コストも安いため初心者でも始めやすいでしょう。また、専門的な知識がなくても配信できるため、気軽に始められる点もおすすめの理由です。

まずは2Dモデルで配信の基本を覚え、視聴者とのコミュニケーションスキルを磨いてから、必要に応じて3Dへの移行を検討するという流れが理想的です。

本格的に活動したい人

将来、収益化やライブ出演、プロモーション展開を見据えた本格的な活動を目指す方は、3Dモデルの導入も視野に入れましょう。3Dは表現力に優れ、イベントや映像作品でも活用しやすいため、プロ志向の活動には欠かせないことが多いです。

ただし、初期投資が大きいため、活動計画や予算の見通しをしっかり立てた上で導入することが重要です。まず2Dでスタートし、活動が軌道に乗ってから3Dに切り替える戦略も有効です。

使用するプラットフォーム

配信するプラットフォームによっても最適な選択が変わります。活動するプラットフォームに最適なモデルは、以下のとおりです。

  • YouTube配信やTwitch配信:2D・3Dどちらでも問題なし
  • TikTokやSNS用の短編動画:動きや映像映えが重視されるため、インパクトがある3Dが有利
  • VRChat やClusterなどのVR空間:3Dモデルが必須

あらかじめ使用するプラットフォームを明確にし、それに合ったモデル形式を選ぶことが失敗しないポイントです。

活動内容

具体的な活動内容によって、最適なモデル形式が決まります。VTuberとして、どのような配信をするのかを考えましょう。

雑談配信、ゲーム実況、歌配信などの日常的な配信活動には、親しみやすさと運用の手軽さから2Dモデルが適しています。長時間の配信でも負担が少なく、視聴者との距離感も保ちやすいです。

ライブパフォーマンス、MV制作、ダンス動画などの映像作品や特別なイベントには、全身で動ける3Dモデルが最適です。臨場感のある演出やカメラワークを使った映像制作に強みがあります。両方の活動を予定している場合は、ハイブリッド運用も視野に入れましょう。

機材・環境

モデル選択は、所有している機材や予算によっても変わります。WebカメラやiPhone程度の機材で始めたい場合は2Dモデル一択となります。2Dモデルであれば、PCスペックもそれほど必要ありません。

高性能なゲーミングPCやモーションキャプチャ機材を揃えられる場合は、3Dモデルの導入も現実的になります。動きの自由度や映像表現にこだわるなら、投資する価値は十分あるでしょう。モデル選択は、機材への投資も含めた総合的な予算で判断することが重要です。

VTuberの2Dと3Dの違いに関するよくある質問

最後に、2Dと3DのVTuberの違いによくある質問をまとめます。

Q1. 2Dと3D、どちらが初心者に向いていますか?

A. 一般的には2D(Live2D)の方が初心者向きです。制作コストが安く、操作も簡単で、必要な機材もWebカメラやiPhoneで済むため、VTuber活動を始めやすくなっています。まずは2Dで活動を始めて、慣れてから3Dを検討するというように段階を踏んで進めるのがおすすめです。

Q2. 3Dの方が表現力は高いですか?

A. はい、3Dモデルの方が表現力は圧倒的に高いです。全身の動きやダンス、多様なカメラアングルでの演出が可能で、VR空間での活動にも対応できます。ただし、日常的な配信では2Dでも十分な表現力があり、用途によって使い分けることが重要です。

Q3. 2Dと3Dを両方使うことはできますか?

A. 可能です。最近では配信は2D、ライブやイベントは3Dといったハイブリッド運用を行うVTuberが増えています。それぞれの長所を活かした戦略的な使い分けにより、より幅広い活動が可能になります。

Q4. 見た目ではどちらが人気がありますか?

A. 見た目の好みは人それぞれですが、Live2Dの柔らかいイラスト的な表現は日本では広く親しまれています。一方、3Dの立体感や没入感を好む視聴者も多く、どちらにも独自の魅力があります。ターゲット層に応じて選択することが重要です。

Q5. 商用利用を考えるならどちらが向いていますか?

A. 商用利用の内容によって異なります。プロモーション、イベント登壇、PR用途では3Dが選ばれることが多く、SNSやYouTubeでの日常的な展開なら2Dが効率的です。将来的な事業展開を見据えて、段階的に両方を導入する戦略も有効です。

まとめ:VTuberは2D・3Dを目的によって決めよう

VTuberの2Dモデルと3Dモデルには、それぞれ異なる特徴とメリット・デメリットがあります。2Dは導入のしやすさと運用の手軽さが魅力で、初心者や個人勢には最適な選択肢です。一方、3Dは表現力の高さと多様な活用シーンが魅力で、本格的な活動を目指す方には必須の技術となります。

重要なのは、あなたの活動目的、予算、技術レベル、将来的な展望を総合的に考慮して選択することです。無理に高額な3Dモデルから始める必要はなく、まずは2Dで基礎を固めてから段階的にステップアップしていく方法もおすすめです。

どちらを選ぶにしても、大切なのは個性ややりたいことをしっかり表現することです。視聴者とつながり、自分ならではの世界観を届けることが、VTuberとして活躍するための一番の魅力になります。

モデルはあくまで表現の手段です。自分らしい配信やコンテンツづくりを第一に考えることが、VTuber活動を楽しみながら続ける秘訣となります。あなたの想いや個性を、無理のないスタイルで形にしていくことこそが、長く愛されるVTuberへの第一歩になるでしょう。

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