はじめに

みなさんはBlender(ブレンダー)というアプリをご存じですか?

こちらは、3Dモデリング(3次元のオブジェクトをソフトウェアを使って作成する過程)をするためのソフトウェアです。

近年では、Blenderを使用して作成されたアート作品も話題になっていますね! リアルなのに、現実世界ではありえないことが起きる映像作品には目を奪われます。 また昨今、Vtuber人気やメタバースへの関心が増加し続けていることもあり、関連のモデルやアクセサリーを製作するのに使われたりもしています!

ここではそんなBlenderに焦点を当てて、Blenderの特徴やソフトウェアを使用可能なPCスペックを解説していこうと思います!

目次

1.Blenderって何?
2.必要なPCスペックは?
3.どんな事ができるの?
4.Blenderが選ばれる理由

1.Blenderって何?

Blender(ブレンダー)とは3DCGに特化したアプリです。

Blender財団という非営利団体が開発しており、誰でも無料で使用できます。

モデリングの他にもマテリアル作成・リギング・アニメーション・コンポジットなどの3DCG関連、またそれを用いた動画制作・編集などの機能を備えています。

3Dアセットと呼ばれる3DCGを製作する上で必要な素材データは全てこのBlender1つで事足りるといっても過言ではないでしょう。

3DCGモデルを作成していくのに必要なハイエンドクラスの機能がたくさん入っています。

手軽に3DCGを学んでみたい方や、バーチャルのアイテムやアバターを作りたくなった時、気軽に使えるアプリになります。

2.必要なPCスペックは?

必要とされるパソコンのスペックを見てみましょう。

詳細は下記のURLをご覧ください。

2019年以降に発売されたノートPCで、CPUがCore i5もしくはRyzen5以上を搭載していれば、動作はできるようです。

しかし最低限のスペックではレンダリングでフリーズしたり、複雑なモデリングができないなどの問題があります。

そのため本格的な作業をする場合は、ノートPCならCPUがCore i7もしくはRyzen7以上、メモリーが32GB以上、グラフィックチップはRTX3070以上を搭載したものが必要になります。

デスクトップPCであれば2023年製以降のCore i5もしくはRyzen7以上、メモリーが32GB以上、グラフィックボードはRTX3060(8GB)以上を搭載したものが必要です。

しかし公式サイトで紹介されている、「最低」以上「推奨」未満のスペックのPCでも、簡単な3DCGであれば作成可能です。

 参照や注釈 

System Requirements for Blender
https://www.blender.org/download/requirements/
(参照 2024-5-23)

3.どんな事ができるの?

Blenderには主に下記の機能があります。

  • モデリング(キャラクターやマテリアルを作る)
  • マテリアル作成(質感表現)
  • リギング(作成したモデルにボーンと呼ばれる骨組みを入れる事によりポージングを可能にする機能)
  • アニメーション(モデルを動かしたり、モーションを付けること
  • コンポジット(作成したモデルに背景やエフェクトを付ける事により、よりリアリティのある作品を作ること)

これらを組み合わせる事によりモデルを作ったり、そのモデルを動かして静止画や動画を作る事が出来ます。

また3Dプリンタの設計図の作成にも使用できます。

Blenderの保存ファイル形式である.blendファイルを、3Dプリンターでよく使用されているファイル形式stlファイルに変換して使用します。

しかし一度stlファイルに変換すると、Blenderで編集できない状態になってしまいますので、注意が必要です。

stlファイルに変換する前に、.blendファイルで保存するのを忘れないようにしましょう。

4.Blenderが選ばれる理由

Blenderはこれまでは個人や趣味での利用が多いとされてきました。

しかし最近ではプロの現場で使用されることも増えているようです。

有名なところでは「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の3DCGの一部でBlenderが使用されています。

それには以下の理由があります。

①使用できるクリエイターが多い

たくさんのクリエイターが協力してひとつの作品を作るときには、できるだけ多くのクリエイターが同じソフトを使用できる必要があります。

しかし商業用有料ソフトの場合、会社ごとに違うソフトを使用していることがあり、データの共有が困難になります。

その点、Blenderは無償で使用可能なこともあり、広く使われているソフトウェアです。使用経験のあるクリエイターも多いと予想でき、データ共有はスムーズです。 また共同編集できる人数も多いため、全員で同じソフトが使用できます。

➁使用開始までの時間が短い

Blenderはライセンス管理が不要なため、ダウンロード、インストールして使用開始するまでに数分しかかかりません。

③世界中のユ£ーザーが新しい機能を開発・追加している

作成中に困ったときもネットで検索すれば、必要なツールが見つかるかもしれません。

Blenderは世界中の人が使っているので、同じ問題を解決するツールがすでに開発されていることがあります。

個人ユーザーだけでなく、企業などが開発したツールが公式ソフトに新機能として取り入れられることもあります。

まとめ

Blenderは世界中のユーザーが使用しているツールです。

ネットやYoutubeなどで、ノウハウをたくさん手に入れることができます!

VRChatのアバターやアイテム製作などでも使用されるBlender、みなさんもぜひ使いこなしてみてください。