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VTuber×公的機関!活用事例を紐解く!
はじめに
VTuber(バーチャルYouTuber)という言葉も一般に浸透して長いですね。
最近ではVTuberの活動も多岐にわたり、動画投稿サイトに留まらずオフィシャルな場面でも目にする機会が増えました。
VTuberは、アイドルの魅力とデジタルエンターテイメントの融合として、新たな文化の象徴となっています。 多様な側面を持つVTuberを宣伝大使として起用することで、大衆へ向けてより好意的なメッセージを発信できるのではないかと期待されています。そうした期待感もあり、VTuberは活動の幅を広げていったのだと考えられます。
そのため、近年では多くの公的機関がVTuberを広告塔や宣伝大使として採用しています。
今回はそんなVTuberの活用例を紹介していこうと思います。
目次
1.日本政府観光局(JNTO)
2.総務省
3.内閣府
4.地方自治体
1.日本政府観光局(JNTO)
『キズナアイ』さんは最初にVTuberと名乗った方で、今のVTuber人気の火付け役になりました。残念なことに現在は活動を休止していますが、国内のみならず、海外でも大人気のVTuberさんです。
日本政府観光局(JNTO) ニューヨーク事務所はこの人気をみて、キズナアイさんを訪日促進キャンペーンのアンバサダーに起用。キズナアイさんとともに、日本の食やファッション、伝統工芸、技術を学べる動画を発信しました。アメリカ、さらには世界に日本の魅力を伝え、インバウンドにも貢献しました。
2.総務省
総務省は『壱百満天原サロメ』(ひゃくまんてんばらサロメ)さんを起用し、インターネット上での誹謗中傷に対処する方法を動画を交えて分かりやすく解説しています。壱百満天原サロメさんは、お嬢様言葉と軽快なトークで人気のVTuberさんです。その親しみやすさからインターネットを利用する多くの人から関心を集めており、今回の取り組みによる効果も大きいと期待されています。
3.内閣府
内閣府は主催する表彰制度・宇宙開発利用大賞のPRキャラクターに『宇推くりあ』さんを起用しました。 宇推くりあさんはロケット工学系VTuberとして個人で活動しており、宇宙やロケットに対する分かりやすい解説が人気です。解説は分かりやすいながらも、専門性が高く、宇宙開発に携わる人々からも評価が高いです。
これまで関心のなかった層にも、宇宙開発利用大賞を知ってもらうきっかけになると考えられます。
4.地方自治体
これまでの自治体における広告塔といえば、ご当地キャラクターを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
かわいらしく個性豊かなキャラクターたちは、ゆるキャラとよばれ、一大ブームになったのも記憶に新しいかと思います。そんなゆるキャラの魅力は、なんといっても「個性と話しやすさ」です。
ではVTuberはどうでしょうか。彼らも同じように個性を持ち、会話やSNSを通じて交流ができます。その親しみやすさは、ゆるキャラにも通ずるところがあり、これまでゆるキャラを採用していた自治体との相性も良かったのだと考えられます。
現在はほぼ全ての都道府県にご当地VTuberが存在しますが、中でも有名なのは茨城県です。
茨城県はPRのために『茨ひより』という公認VTuberを採用しています。
活動内容は多岐にわたりますが、VTuberなのにバンジージャンプをしていたり、茨城県の歌をこぶしを効かせて歌っていたり…。茨城の魅力をとても上手に宣伝しています。
その甲斐あってか都道府県魅力度ランキング7年連続最下位だった茨城県は、最下位脱出を果たし、その経済効果は5億円に及ぶなど大成功を収めています。
茨城県は早くからVTuberに注目していて採用にも積極的でした。広報部に若手の職員が多かったことや、県知事がIT関連に詳しい方だったのも決定をスムーズにする大きな要因でした。
VTuberは世に出だして年月が浅く、自治体での活動内容も手探りな部分が大きいです。
それでも、このような成功を収められたのは「茨城の魅力を発信する」という主軸を変えずにチャレンジし続けたからこそでしょう。
まとめ
今回は、公的機関がVTuberを活用した事例を紹介しました。
VTuberはコミュニケーションが可能なため、より親しみやすく・個人に寄り添ったサービス提供が可能です。また受け手との距離がこれまでより近くなることで、行政の堅苦しいイメージを変えてくれる効果も期待できます。
注目されている分野であることや、取り入れるメリットも多いことから、VTuberは多くの組織で導入が始まっています。
市場はこの先も拡大していくことが予想されるため、これからも注目していきたいですね。
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